地元の食材やみやげなどがそろい、ご当地グルメも味わえる「道の駅」。今回ご紹介する施設は、オリジナルの商品や絶景、温泉など、その土地ならではの魅力をさらに楽しめます。ちなみに「道の駅」とは、国土交通省に登録された商業施設や休憩・宿泊施設、地域振興施設などが一体となった道路施設のこと。東日本各地の魅力が詰まった道の駅を巡る旅に、いざ出発です。
長野駅からスタート、北陸新幹線で新高岡駅に向かい在来線で雨晴(あまはらし)駅へ、あとは在来線で移動可能なコースです。道の駅は車でアクセスする方も多いと思いますが、今回ご紹介する道の駅は、駅からのバス、最寄り駅からの徒歩圏内距離なので、電車・列車移動でも利用できます。地元グルメを楽しむもよし、温泉を楽しむもよし、宿泊可能な施設もあるので、のんびり過ごしてみてください。
山菜、そば、おやき! ここでしか買えないグルメもそろう長野市「道の駅 信州新町」
四季がはっきりしている気候のため、野菜、キノコ、フルーツなど良質な農産物を生産している長野市。善光寺をはじめとする歴史情緒あふれる史跡が多く、また市街地を離れると壮大な自然や山々、田園風景が広がります。そば(写真)、おやきなどの地元グルメが印象的ですが、実はジンギスカンや鹿肉などジビエも食べられるエリアとしても知られています。古くは昭和初期に緬羊飼育で栄え、後に食文化として定着。今では国道19号線沿いに「ジンギスカン街道」と呼ばれるほど複数の飲食店が軒を連ねています。この信州新町地区にある「道の駅 信州新町」でもジンギスカンや鹿肉ジビエをみやげで購入することができます。
展望デッキからは富山湾越しの立山連峰が望める! 高岡市・道の駅「雨晴」
本州のほぼ中央にある富山県の北西部に位置し、市内の西側は山間地域、北東側は富山湾が広がり、自然が豊かな高岡市。「万葉集」の代表的な歌人・大伴家持が奈良時代に国守として在任していたことから、毎年10月には「高岡万葉まつり」を開催。5月に開催されている「高岡御車山祭」は、2016年にユネスコ無形文化遺産、重要有形・無形民俗文化財に登録されています。そんな伝統工芸や祭礼・歴史的建造物が数多く継承されている高岡市の特産品は、高岡銅器、高岡漆器などの工芸や、海産物などのグルメが上げられ、道の駅「雨晴」でもそれぞれを楽しめます。
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食べて・買って・温泉でのんびり滞在! 氷見市「氷見漁港場外市場 ひみ番屋街」
富山県の西側、能登半島の付け根に位置する人口約4.4万人の氷見市。定置網漁で栄えた漁師町を中心に、三方を山に囲まれ、いくつもある川沿いの谷間には数多くの里山集落があります。氷見漁港の東約300mの海上にある小島「唐島(からしま)」には観音堂と弁天堂の2つの祠堂があり、ここに祭られている弁天様に海上安全と大漁を祈願するために毎年5月3日には「唐島祭」が開催されます。この唐島を一望できるのが、「氷見漁港場外市場 ひみ番屋街」(写真)です。
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豪農の館、土蔵造、納屋風建物が印象的な南砺市「道の駅福光」
合掌造り集落で世界遺産でも知られる五箇山(ごかやま)がある、富山県南西部の南砺市。中世から近世にかけて絹織物で栄えた城端や、木彫りで知られる井波には歴史と文化が息づき、市場町として栄えた福野、椿の里の井口、 演劇と都市交流の利賀、そして棟方志功が暮らした福光などあらゆる文化に富んだ市です。地酒や干し柿、蒲焼、山菜などの南砺市特産品は 「道の駅福光」でチェックできます。
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地場グルメ&特産品をとことん楽しみ尽くすなら「道の駅」!
それぞれ個性がある道の駅。それぞれ地元の特徴を生かした商品、グルメ、そして絶景や温泉などを楽しめるので、ぜひ各地の道の駅で“地元”を体験してみてはいかがでしょう?