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冬限定! 雪景色に映えるスポット&祭りを満喫する東日本を巡る旅
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文●栗山春香 マップ●小林美和子
新たな一年を迎え、冬祭りのシーズンになりました。今回ご紹介するのは、雪景色の中でライトアップされるイベントや、災難除け祈願のお祭りです。開催時期が限られているものもありますが、年間通してライトアップが楽しめるスポットもあるので、気になるお祭りの時期で選んでみるのもいいですね。訪れる際は、感染予防&防寒対策をして参加しましょう。
金沢駅から出発。北陸新幹線で上越妙高駅に向かい、特急しらゆき3号で東三条駅へ、在来線に乗り換え北三条駅に。そして在来線で燕三条駅に行き、上越新幹線で大宮駅に南下し、福島駅に向かい、在来線で飯坂温泉に向かいます。会津若松へは福島駅から郡山駅へ行き、在来線か高速バスで向かうコースです。車での移動もできるコースですが、天候によって移動手段に変更の可能性があるので、移動する前に交通情報をチェックすることをおすすめします。
幻想的な銀世界にうっとり! 金沢市「金沢城・兼六園四季物語~冬の段~」
「兼六園」「金沢21世紀美術館」「ひがし茶屋街」など、観光スポットが数多くある金沢市。桜、新緑、紅葉、雪景色と季節ごとに違った楽しみ方があり、四季折々の景色の美しさを堪能できます。中でも金沢城と兼六園では、季節ごとに期間限定で「金沢城・兼六園四季物語」(写真は兼六園のライトアップ)というライトアップが実施されており、それぞれの季節の景色を満喫できるイベントが開催されています。
金沢市の新春スポットはコレ!
金沢城・兼六園四季物語~冬の段~
春の桜に始まり冬の雪吊りまで、四季折々の金沢城公園(写真)、玉泉院丸庭園、兼六園の夜の魅力を楽しめる「金沢城・兼六園四季物語」。期間限定で、ライトアップやホタル鑑賞会など多彩な催しが開催されます。冬の段では雪景色の中、幻想的なライトアップが開催されていて、開催期間は2023年1月21日(土)~28日(土)、2月3日(金)・4日(土)、10日(金)・11日(土・祝)、17日(金)・18日(土)、23日(木・祝)~25日(土)です。イベント実施中は入園無料となっているので、幻想的な冬の夜の庭園散策を楽しみましょう。この時期ならではの霞ヶ池を覆う薄氷と、残された水面に映る雪化粧の木々が、冬の兼六園ならではの秀麗な景観を創り出しています。なお、金沢城のライトアップは通年で行われています。
DATA
住所:石川県金沢市兼六町1-4(兼六園)
WEB:
金沢城・兼六園四季物語~冬の段~
開催期間:2023年1月21日(土)~28日(土)、2月3日(金)・4日(土)、10日(金)・11日(土・祝)、17日(金)・18日(土)、23日(木・祝)~25日(土)
江戸時代から行われてきた三条の冬の風物詩・氏子から献納される巨大な御神灯に火が灯る、三条市「献灯祭」
金属加工業を中心としたものづくりの街で、多くの職人がいる三条市。匠の技を直接見に行けるオープンファクトリーや、自身で包丁を研ぐ体験ができる工房、新鮮な野菜や海産物が並ぶ定期市も人気です。そんな三条市の冬を代表するイベントは、毎年1月14日夜から15日明け方にかけて行われる三条八幡宮恒例の献灯祭(けんとうさい、写真)です。
「献灯祭」はその昔、三条の金物商人が商売繁盛と旅路の安全を御神灯に祈願したもので、江戸時代から続く伝統行事です。「ローソクまつり」ともいわれ、直径50㎝、高さ1m、重さ30~50㎏もある巨大な御神灯の数々が境内の中で灯る様子は、何とも厳かで神秘的。人々の繁栄と幸福な前途を照らす灯明としても広く信仰され、毎年多くの参拝者が集まります。屋台(写真)も並び、たくさんの人でにぎわいます。
DATA
住所:新潟県三条市八幡町12番地18(三条八幡宮)
WEB:
献灯祭
開催期間:2023年1月14日(土)夜から15日(日)明け方
一年の悪しきことの起こりを良きことに替えるとされる御縁日、福島市「高畑天満宮・うそかえ祭」
温泉や、歴史ある神社での初詣、イチゴ狩りが楽しめる福島市の冬。なかでも鷽鳥(うそどり)が身替わりになり、悪しき事が良き事に替わるとされている、高畑天満宮「うそかえ祭」が毎年1月、4月に行われ、数万人がお参りします。「うそかえ祭」に木彫りのうそ鳥(写真)を得ると、災難除けや受験合格などのご利益があるといわれています。
福島市の新春スポットはコレ!
西根神社・高畑天満宮「うそかえ祭」
鷽鳥は、頭が真っ黒・両頬から首にかけてが紅色、きれいな声で鳴く渡り鳥の一種で、天神様の御祭神・菅原道真公が愛した梅の木を好んで飛んでくることで知られています。「鷽(うそ)」は「嘘」に結び付けられて、一年間に人が知らず知らずのうちについた「嘘」は、天神様の前で「誠」にかえられて罪が許されるといいます。木彫りの鷽鳥は「うそかえ祭」の御縁日に限ってのみ西根神社・高畑天満宮(写真)でお受けすることができ、それを授かった人は、一年間の悪しきことの起こりを良き事に替えるとされています。開催期間は2023年1月12日(木)~15日(日)で、冬の木彫りのうそ鳥は極小(9㎝)1,000円(初穂料)です。
DATA
1本1本に職人技が感じられる伝統的工芸品「会津絵ろうそく」が灯す2日間、会津若松市「会津絵ろうそくまつり」
極寒の会津の地で、真っ白な雪の中に瓦の赤色が目立つ鶴ヶ城や、猪苗代湖西岸に位置し、冬には白鳥の姿を見ることができる崎川浜など、冬の観光スポットも多数の会津若松市。鶴ヶ城や御薬園をはじめ市内各所にて2日間にわたり、蝋燭のあかりに照らされて雪景色に浮かぶ「会津幻影」が繰り広げられる「会津絵ろうそくまつり」(写真は御薬園)は必見です。
会津若松市の新春スポットはコレ!
会津絵ろうそくまつり
会津の伝統的工芸品の1つである、「会津絵ろうそく」。1本1本に職人技が感じられる、この会津絵ろうそくを広めたいという思いから開催されたお祭りが「会津絵ろうそくまつり」です。メイン会場である鶴ヶ城(写真)や御薬園をはじめ市内各所にて2日間にわたり、蝋燭のあかりに照らされて雪景色に浮かぶ「会津幻影」が繰り広げられます。開催期間は2023年2月10日(金)・11日(土)。入場は無料。24回目を迎える今回のテーマは「未来への伝燈(でんとう)」です。
DATA
住所:福島県会津若松市追手町1-1(鶴ヶ城)ほか
WEB:
会津絵ろうそくまつり
開催期間:2023年2月10日(金)・11日(土)
一年健やかに過ごせるよう、祈りをこめて祭りに参加!
雪がしんしんと降り積もる中で眺める雪景色、そこに灯る火の美しさ、新たな一年の豊富を願うお祭り。四季ある中でいろんな景色が一番幻想的に見えるこの時期に、ぜひお祭りの時期に合わせて行ってみましょう!