
福井=恐竜、というイメージ、皆さんは持っていましたか? 実は私、福井駅に降り立つまでその結びつきをまったく知りませんでした。けれど半日歩いただけで、その印象はあっさり裏切られることになります。


今だから言えますが、男のお子さんがいたら、福井は絶対一度は訪れるべき街だと断言できます。大宮から北陸新幹線に乗って3時間ちょっと。電車を降りてすぐ、駅周辺だけで、半日過ごせるテーマパーク顔負けの体験が待ってますよ!
つなぐ旅編集部が実際に東日本の市町村を訪れて、「ワクワクする」シーンを体験レポート。今回は福井県福井市の旅の様子をお届けします!
改札を出た瞬間、もう恐竜

福井に到着。ホームに降り立つと、「福井だ」「福井だ」と子どもたちがはしゃぎながら駅標の前で写真を撮っています。どうも福井の駅標は低い位置にあるなと思っていたのですが、このためだったのか!と微笑ましく思いながら改札を出ると、さっそく恐竜がお出迎え。

福井で最初に目にしたのは、なんとレゴでできた恐竜です。レゴ認定プロビルダー三井淳平氏による「フクイラプトル」だそうです。ここでも子どもたちが「レゴだ」「レゴだ」と言ってガオーと恐竜の真似をして写真を撮っていました。福井、子ども人気高いな。
実は福井県は、日本で最も多くの恐竜化石が見つかっている土地だそう。1980年代に勝山市でワニの化石が発見されたことから始まった大規模な発掘調査で、世界的にも貴重な恐竜化石が次々と発見され、福井県立恐竜博物館は世界有数の恐竜博物館として知られているんだそうです。そりゃ子どもたちが福井に来ただけで色めき立つわけだ。
福井=恐竜の街という予備知識もなく、恐竜自体にそこまで関心もなかった私は、今回の旅程に恐竜博物館を組み込んでいませんでしたが、これは失敗だったとあとから激しく後悔することに。
福井のソウルフードは「焼き鯖」と「越前おろしそば」
このときの私は、「恐竜もいいけど、個人的には、福井に着いたらまずおいしいものを食べたい」とばかり考えており……。
最初の目的地は地元の方に教えてもらった「焼き鯖おろしそば」。駅前の商業施設ハピリンに入っている「あみだそば」という十割そばのお店を目指します。(グルメ情報は事前に仕入れている)


大根おろしと焼き鯖が上にドーンと乗ってる蕎麦なんですが、想像つきます? 温かい焼き鯖と大根おろしが、冷たい蕎麦とこんなにも合うなんて! めちゃおいしかった! 蕎麦は東京ではあまり見ない、太くて平べったい “田舎そば”。しっかりとかみごたえがあり、お腹いっぱいになりました。そばつゆは透明に近い色で、関西寄りの優しい味付けでした。
DATA
あみだそば 福の井
住所:福井県福井市中央1-2-1 ハピリン1階
HP:https://www.amidasoba.com
アクセス:JR福井駅より徒歩約1分
福井駅周辺に生息する恐竜たちに会い行く
福井があまりにも恐竜推しなので、お蕎麦を食べながら恐竜がちょっと気になってきた私。会計時にお店の方から「東口のふくい観光案内所で恐竜マップがもらえますよ」との耳より情報。急いで駅に戻り、恐竜マップをゲット。
もらったマップに書かれた駅周辺に点在する恐竜コンテンツは、恐竜ロボットやARコンテンツなど、その数なんと、15点! まずは観光案内所が入っている福井市観光交流センターの屋上に上ります。屋上といっても3階なので、高所恐怖症の私でも余裕。それでも見晴らしはよくて最高。ここからは私が撮影した恐竜たちの写真をお楽しみください。





屋上で眺望と小さな恐竜たちを堪能した後、再度駅前に戻り、マップ片手に恐竜モニュメントを探す旅に出ます。
西口を出るとさっそく恐竜のトリックアートを発見。

あっちからは恐竜の鳴き声が!!
なんと、動く恐竜ロボット「ティラノサウルス」です。

その向こうにも動く恐竜が!

恐竜ロボット「スコミムス」です。福井駅を背にした姿は迫力満点!

福井の駅前はもはやジュラシックパークか特撮の撮影現場さながらで、ちょっとした恐竜のテーマパークです。たくさん恐竜を見ていると、あら不思議、着いたばかりのときは無関心だった私も、すっかり恐竜が好きになってしまいました。
メガネフレームの端材で恐竜キーホルダー作り
そして福井県といえば、メガネのフレームの産地として有名です。駅前に、メガネフレームの端材を使って恐竜モチーフのキーホルダー作りができるお店があると聞いて、事前にホームページで予約して行ってきました。

「恐竜キーホルダー作り」は所要時間 約30分で、料金は2200円。
メガネフレームを作る過程で出た端材を使ってキーホルダーを作成します。素材はアセテートといって、綿花由来の樹脂が7割ほど使われているという、肌にもやさしい天然由来のプラスチックです。
まずはベースとなる恐竜の形と色を選びます。


ブラキオサウルス、ティラノサウルス、プテラノドン、ステゴザウルスの4種類からベースとなる恐竜を選ぶのですが、紫色のティラノサウルスにしました。肉食だからシンパシーを感じたんだろうか……。
次はキーホルダーに付けるパーツを10個選びます。

これに一番時間がかかりました。丸い形が多いのですが、レアな星形やハート形のパーツを、意地になって探しちゃいました。


パーツを選んだらいよいよ貼り付けの作業です。貼り付けにはアセテート専用の溶剤を使います。糊とは違い、一度つけたらもう動かせません。3秒ほどそっと押さえて固定。めちゃ緊張しました。3秒数える間、絶対息止めてたと思う。
立たせるために足部分に車輪のように丸いパーツを4つ付けました。無事立った!
マイ恐竜、かわいいじゃないか。

DATA
COTON(山元眼鏡商会)
住所:福井県福井市中央1-3-5 FUKUMACHI BLOCK 1F MINIE
HP:https://yamamotooptical.com/
アクセス:JR福井駅より徒歩約2分
夜は「秋吉」の焼き鳥で、福井の胃袋に慄く

晩ご飯に選んだのは、福井駅前店の「秋吉」。地元では知らない人がいないという焼き鳥の名店です。
串物は基本的に5本単位。1本じゃなくて5本?とビックリしたのですが、地元の人は50本、100本という単位で串を頼むのが当たり前なんだそうです。注文本数で地元民か観光客かがわかるのだとか。
ビックリするのは焼き釜からの炎の大きさ。

一口サイズの肉の旨味をギュッと閉じ込めるため高火力の炎で、火力に負けないよう複数本をまとめて焼くんだそうです。なるほど、だから5本単位! 備長炭で長時間じっくり焼けば見た目はきれいに仕上がるそうですが、旨味の落下と食味の劣化を招くため、秋吉では高火力にこだわっているんだそうです。なるほどなるほど。
まずは看板メニューの「純けい」(479円)を注文。秋吉は塩とタレが選べるのではなく、メニューによって決まってます。

5本食べられるかなと警戒してたのですが、小ぶり!! ぱくぱくっと食べられちゃいます。純けいとは卵を産み終えた親鶏のことで、歯ごたえがあり、噛めば噛むほど旨味が出るのだそうです。「若どり」と比べると確かに味わい深かったです。



しろ、若どり、ねぎま、ピートロ、はらみ、エリンギ、あげおろしと欲望のままに食べ、お会計のついでに店員さんに「ほか人気メニューってありますか?」と聞いたところ、「純けい、しろ、あとは串カツがよく出ますね」との答え。えー、串カツ気になったけどダイエット気にしてやめたんだった。やっぱり串カツ追加で!


どれもおいしくて、最後にもう一度「純けい」を食べたかったな。今度、東京の秋吉に行ってみようっと。
DATA
やきとりの名門 秋吉 福井駅前店
住所:福井県福井市大手2丁目5-16
HP:https://www.akiyoshi.co.jp/
アクセス:JR福井駅より徒歩約3分
本物みたいな恐竜に迎えられ、焼き鯖とそばの組み合わせに唸り、自分だけのキーホルダーを作って、最後は焼き鳥で胃袋まで満たされる。福井駅から歩ける範囲だけで、こんなに濃密な半日を過ごせるとは思っていませんでした。





































