
「新幹線で北海道へ」。いや、行けるのは分かってるんです、私も。でもね、実際着いてみるまでは半信半疑だったのです。だって、私の中の常識では、「北海道は飛行機で行くところ」だったんですから。


大宮駅から北海道新幹線で新函館北斗駅まで4時間弱。電車に乗ったまま、青函トンネルを抜けたら、そこはもう北海道でした。新函館北斗駅からは「はこだてライナー」というアクセス列車に乗って約20分で函館到着です。飛行機だと1時間前に空港に行かないといけないので、トータルの所要時間はあまり変わらない気がします。乗り換えもラクなので、東京から函館は、新幹線、超おすすめです。
函館といえば夜景が有名ですが、もちろんそれだけではありません。異国情緒あふれる洋風建築の数々、ここでしか食べられないご当地ハンバーガーや映画・CMのロケ地として有名な場所がたくさんある、今や新幹線でも行けちゃう、見どころたっぷりな街でした。
つなぐ旅編集部が実際に東日本の市町村を訪れて、「ワクワクする」シーンを体験レポート。今回は北海道函館市の旅の様子をお届けします!(グルメ・歴史編は10月1日公開です)

ご当地グルメといえば「ラッキーピエロ」
一番楽しみにしていたのが、ご当地バーガーチェーン「ラッキーピエロ」。函館市内と周辺の地域のみに17店舗を展開する、函館のソウルフードです。GLAYのメンバーが通ったチェーンとしても有名。何店に行くか迷ったのですが、海を望む「ラッキーピエロ マリーナ末広店」に決めました。函館駅からタクシーで4分、市電を使って15分、歩いても20分くらいです。


メニューは豊富ですが、ここは迷わず看板メニューの「チャイニーズチキンバーガー」。列に並ぶこと約15分、無事にオーダーでき、その後、さらに席を取るために約20分(オーダー前に席を取るのは禁止)並び、席に座ったら10分くらいで店員さんが届けてくれました。正直、ファストフードでこんなに待ったのは初めてですが、それでもやっぱり食べてみたい!という気持ちのほうが勝ちます。さてさて、並んでまで待った甲斐はあったかな?


待望の「チャイニーズチキンバーガー」をいざ実食!

まずその大きさにビックリ。甘辛いタレがしっかり絡んだ大ぶりの唐揚げが3つ、バンズに挟まれています。唐揚げは外がカリッとしていて、レタスとマヨネーズと合う。めちゃめちゃおいしい! 食べきれないかなと思ったらペロリでした。食べ終わった瞬間にもう1個食べたいと思ったの。これマジ。みなさん、ファーストフードとあなどるなかれ。正直待つ価値大ありです。思い出しただけで函館に行きたくなる。
DATA
ラッキーピエロ マリーナ末広店
住所:北海道函館市末広町14-17
HP:https://luckypierrot.jp/shop/marina/
アクセス:JR函館駅よりタクシーで約4分、バスと徒歩で約15分
横浜より古い赤レンガ倉庫を散策
腹ごしらえのあとは、ベイエリアの象徴ともいえる「金森赤レンガ倉庫」へ。1909年(明治42年)に竣工したこの赤レンガ倉庫、実は横浜の赤レンガ倉庫より古いのです(横浜は1911年〜1913年竣工)。


おすすめスイーツを地元の人に聞くと必ず名前が挙がるのが、函館洋菓子スナッフルスのチーズケーキ「チーズオムレット」。金森赤レンガ倉庫にも店舗が入っていたので、お土産に購入しました。要冷蔵ですが1週間日持ちするのがうれしいです。


函館初心者なので、ベイエリアを案内してくれる人力車を申し込みました。出発はこちら金森赤レンガ倉庫前。担当してくれたのは東京出身、大学生だというマイケルさん。

人力車を引きながら函館の豆知識を次々教えてくれるマイケルさん。「金森赤レンガ倉庫」の読み方は、「かなもり」ではなく「かねもり」なんだそうです。倉庫の壁に刻まれたマークは、大工道具の「曲尺(かねじゃく)」を意匠化したもので、“まっすぐ誠実に仕事をしよう”という意味が込められているとか。
そんな話を聞きながら要所要所で写真を撮ってくれます。これがまた絵ハガキみたいに色味を補正してくれるんです。


旧函館区公会堂の建設に私財を投じた相馬哲平さんという方が創業した相馬株式会社の社屋。1916(大正5)年に完成したペパーミントグリーンが美しいこの建物は今もなお現役で使われているそうです。
異国情緒あふれる元町の坂と教会群
人力車を降りたあとは、ベイエリアを自分の足でぶらり散策。函館には坂がいくつもありますが、最も有名なのは「八幡坂」。1980年代にライオンの食器用洗剤「チャーミーグリーン」のCMのロケ地となったことで、「チャーミーグリーンの坂」とも呼ばれているそうです。


散策していて印象的だったのが、下が和風、上が洋風という「和洋折衷」建築。坂の上に建つと、下からは1階部分が隠れて2階の洋風な部分だけが見えることから、当時開港した函館を訪れた外国人に“自分たちの故郷に帰ってきたような”印象を与える、いわば“おもてなし建築”だったそうです。
八幡坂から2本先の「基坂」を上った先にあるのが国の重要文化財「旧函館区公会堂」。こちらも映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』に登場するようで、聖地巡礼らしき方々の姿を多く見かけました。私は時間がなくて中に入らなかったのですが、当時のドレスやモーニングを着て記念撮影ができる貸衣装体験がとても気になりました。

元町エリアはこの旧函館区公会堂をはじめ異国情緒あふれる建造物の宝庫。ここからは写真でお楽しみください。






八幡坂から2本函館駅寄りにひときわ幅が広い坂「二十間坂」があります。明治時代に何度も大火に見舞われた函館は、道の反対側まで火が燃え移らないようにする“延焼防止帯”として幅を広くとって整備したのです。ってマイケルさんが言ってました。
老舗レストラン「五島軒」で洋食ディナー
レトルトカレーでもおなじみ「五島軒」。函館に来たら行ってみたい老舗レストランでした。場所はちょうど「二十間坂」沿い。うっかり予約していなかったのですが、平日17時台だったせいか、予約なしでも入店できました。

1879(明治12)年創業。函館屈指の老舗として知られるレストラン。地元の方に聞くと、 “特別な日の外食”として親しまれているようです。
カレーと洋食の両方食べたくて、「明治の洋食&カレーセット」をチョイス。カレーはイギリス風カレー(ビーフ・中辛)もしくは明治のカレー(ポーク・中辛)の2種類から選べるのですが、これがまた決められなくて困りました。よく出るほうはイギリス風と店員さんに聞き、決定。

イギリス風カレーのほか、野菜サラダ、スイートコーンポタージュ、洋食プレートには蟹クリームコロッケ、海老フライ、ビーフシチューが載っています。それに焼き菓子。
スイートコーンポタージュがクリーミーでミルク感がたっぷり。これが北海道か!と感動。海老フライと蟹クリームコロッケがずっしりと重い。箸だと持ち上げるのが大変なほど。蟹クリームコロッケにはあらかじめケチャップが掛かっていたのですが、実は私、ソースで食べたい派。私が少数派なのか、これが五島軒スタイルなのかは不明ですが、蟹クリームコロッケはケチャップでも案外イケるというのは新たな発見でした。こちらのコロッケが特別なのかもしれませんが(笑)。
カレーはスパイシーで、牛バラ肉が柔らかでおいしかった! 次回はポークカレーを食べてみたい。
ご馳走さまでした。
DATA
五島軒本店 レストラン雪河亭
住所:北海道函館市末広町4-5
HP:https://gotoken1879.jp/restaurant/
アクセス:JR函館駅よりタクシーで約5分、バスと徒歩で約12分、市電と徒歩で約22分
函館山から望む「日本三大夜景」
1日の締めくくりは、やっぱり函館山からの夜景です。長崎・神戸と並んで「日本三大夜景」に数えられ、その美しさから「100万ドルの夜景」と称されることもあります。
ただ、私、高所恐怖症なんですよ。普通はロープウェイで行きますよね、でも無理じゃないですか。で、必死で探したら、バスがあったんです。その名も「函館夜景号」で、乗車料金は2500円(時期による)。主要ホテルに停まる周遊バスですが、私は駅近のホテルだったので、函館駅前から19:55に乗りました。事前にネットで予約しましたが、席は指定できませんでした。
函館山山頂に着いたのは20:15。下車して30分自由時間です。
山頂に着いたのに、あれ? 視界が真っ白で夜景がほとんど見えません。
実は夏は霧(ガス)が発生しやすく、夜景が見えないこともあるようなんです。知らなかった!
展望台はすごい人で、なかなか前に行けません。辛抱強く待って、やっと最前列に行けました。すると、ちょっとだけガスがマシになる瞬間があったんです。
そのとき撮った写真がこれ。

あっという間に30分が経ち、集合時間に。あたり真っ暗だしバスたくさんいるしで実は元の場所に戻るのに迷ってしまい、数分遅れてしまいました。置いていかれなくてよかった……(同乗者のみなさん、その節はお待たせしてすみません!)。

函館山からの夜景がきれいに見られなかったのはちょっと残念でしたが、それでも補って余りあるほど函館のベイエリアを楽しめた1日でした。欲を言えばラッキーピエロももう一度食べたかった! 次回は電話で持ち帰りを予約することにします。





































