
さいたま市大宮に鎮座する、氷川神社の総本社でもある「武蔵一宮氷川神社」(以下氷川神社)が、開村100周年を迎えた大宮盆栽村の周年記念事業の一環として、プロジェクションマッピング「時結びの杜」を開催している。このプロジェクションマッピングは今年が初めての試みで、氷川神社の名前の由来となっている、大宮の歴史と伝統をテーマにした映像が楼門に投影され、ただでさえ静謐な夜の神社という特別な空間で、さらに非日常的な体験を味わえると話題になっている。
今回は、本イベント開催前日となる11月7日に実施された、「時結びの杜」灯式とメディア内覧会をレポートする。
パノラマ形式で視角いっぱいに広がるプロジェクションマッピング
点灯式に先立ち、さいたま市長 清水勇人氏が「このイベントが地域に愛され、毎年開催できる観光コンテンツとなるよう、地域の方々と育てていきたい」と挨拶。点灯式には清水市長の他、さいたま市議会議長 伊藤 仕氏、さいたま観光国際協会会長 筑波伸夫氏、武蔵一宮氷川神社 権宮司 東角井真臣氏が登壇。会場のカウントダウンで点灯スイッチが押されると、光り輝く楼門が登場、会場からは感嘆の声が漏れた。

プロジェクションマッピングは3台のプロジェクターを使用し、パノラマ形式で映像を投影。楼門横の壁や楼門前の灯籠にも投影された映像が、視角いっぱいに広がり、迫力ある映像が楽しめる。

音楽とともに投影される映像は大宮の歴史がストーリー仕立てとなっており、2000年を超える氷川神社の歴史、100周年を迎えた大宮盆栽村の歩みなどを紹介。氷川神社の境内で、過去と未来を結ぶ物語が展開される。






プロジェクションマッピングを投影するプロジェクターと楼門の距離がわりと近いので、全景を見る・撮るのはなかなか難しい。広く撮りたいときは横長のスマホで撮影するのがいいかも知れない。プロジェクションマッピングの光はかなり明るいので、露出を変えられるなら少し暗めにするのがいいだろう。


二の鳥居から境内まで、様々な仕掛けを用意
「時結びの杜」はプロジェクションマッピング以外にも楽しめる仕掛けがいくつも用意されている。約2kmもある氷川参道はライトアップされた二の鳥居からLEDろうそくが点灯され、境内へと誘われる。また三の鳥居もライトアップされ、境内には遊べるプロジェクションマッピングや雲海なども用意されている。




プロジェクションマッピング「時結びの杜」は当然ながら夜のイベント。境内は暗い場所もあるので注意が必要。また、陽が落ちると気温が下がる季節なので、暖かい格好で来場することをお薦めする。本イベントは11月24日まで開催されている。
DATA
武蔵一宮氷川神社 プロジェクションマッピング「時結びの杜」
場所:武蔵一宮氷川神社(さいたま市大宮区高鼻町1-407)
開催期間:11月8日(土)~11月24日(月・祝)
開催時間:月曜日~木曜日 17時30分~20時(最終入場時間19時30分)
金曜日~日曜日・祝日 17時30分~21時(最終入場時間20時30分)































