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歴史の街・上田市の日帰り温泉で悠久のロマンに浸る

2023年2月21日 12:00 更新

文●越智龍二　イラスト●サタケシュンスケ

戦国武将の真田氏ゆかりの地として知られる長野県上田市。豊かな自然にも恵まれた県東部に位置する街には、スキーやスノボだけでなく、雪原を進む雪上車なども人気の菅平高原スノーリゾートなどがあり、雪が積もる冬になるとウィンタースポーツを楽しむ人たちがやって来ます。

ウィンタースポーツに訪れた人がこぞって立ち寄るのが、市内にそろった温泉です。日帰り温泉施設の数が全国1位の長野県のなかでも、上田市内には国民保養温泉地に選定されている鹿教湯（かけゆ）温泉や、県内最古の温泉とされる別所温泉など多くの温泉地が点在。今回は数ある市内の温泉施設のなかから、気軽に立ち寄れる日帰り入浴可能な5つのスポットをご紹介します。

湯治湯として知られる国民保養温泉地の名湯を日帰り湯で満喫

文殊（もんじゅ）の湯

全国でも数少ない環境庁指定の国民保養温泉地に指定されている鹿教湯温泉を手軽に楽しめるのが、共同浴場の「文殊の湯」です。鹿に変身した文殊菩薩が名湯の場所を教えたという言い伝えからその名が付いたとされる湯治湯で、その泉質は誰もが入りやすい、柔らかくクセのない単純温泉。内湯と露天のほか、無料の休憩スペースもあります。利用料は中学生以上300円ほか。

入るとお肌がスベスベになる信州最古の温泉

あいそめの湯

「あいそめの湯」は、平安時代の枕草子に七久里の湯の名前で登場する信州最古の温泉・別所温泉にある日帰り温泉施設です。泉質は弱アルカリ性の単純硫黄温泉で、入るとお肌がスベスベになると評判。館内には上田の市街地を望む内湯や露天のほか、岩盤浴（500円）もそろっているので、のんびり疲れを取ることができます。利用料は高校生以上500円ほか。

真田氏のロマンを感じながら温泉を楽しめる複合施設

真田温泉 ふれあいさなだ館

戦国武将の真田氏の館をイメージした純和風の建物が目を引く「真田温泉 ふれあいさなだ館」は、温泉のほか、温泉プールや食堂なども備えた複合施設。温泉は気泡湯、うたせ湯のほか、四季の移ろいが見られる露天風呂などもあります。泉質はホルモンの分泌を調整し、筋肉をやわらげる効果があるアルカリ性単純温泉で、入浴後は冷めにくいと評判。施設利用料は一般1回券500円です。

女性人気の高い天然温泉を堪能したら温泉まんじゅうもぜひ♪

室賀温泉ささらの湯

のどかな風景が広がる室賀（むろが）地区にある「室賀温泉ささらの湯」は、地下1,500mから湧き出る湯量豊富な天然温泉を楽しめる温泉施設。湯に浸かった瞬間に肌がスベスベになるという名湯を趣の異なる岩風呂と桧風呂で楽しめます。温泉まんじゅうがおみやげに人気の施設には、農産物直売所や食堂も併設されているので一日ゆっくり過ごせるはず。利用料は大人500円ほか。

県内最大級の広さを誇る大露天風呂が自慢の自然豊かな山頂温泉

地蔵温泉 十福（じっぷく）の湯

地蔵峠の山頂、標高975mの国有林に囲まれた温泉施設「地蔵温泉 十福の湯」。美肌効果の高いアルカリ性単純泉の温泉を日本庭園風の大露天風呂で森林浴と共に満喫できるほか、フィンランド製ログハウスの木の温もりにあふれた館内では、温泉サロンやマッサージ、自社焙煎のオーガニックコーヒーなど、湯上がりにリフレッシュするためのおもてなしも充実しています。入場料は大人平日750円ほか。

真田氏ゆかりの史跡以外にも歴史ある寺社仏閣が多く、信州の鎌倉とも称される上田市。スキーやスノボなどで疲れた体を癒すだけでなく、ほっこり温まる温泉につかりながら悠久の歴史ロマンにふけるのも一興です。

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