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“桜の都”福井市で昼も夜もうっとり必至の幸せな時間を満喫♪

2023年3月21日 12:00 更新

文●越智龍二　イラスト●サタケシュンスケ

北陸新幹線福井・敦賀開業となる2024年春に、市内の桜スポットがコース上に点在するフルマラソン大会「ふくい桜マラソン」が開催される福井県福井市。本大会のコースの約1/3を走るプレ大会を今年の3月26日（日曜）に控えた街は、国定公園に指定される越前海岸や緑豊かな山々などの自然にも恵まれ、四季折々の時間を楽しむことができます。

一年を通して美しい自然が自慢の福井市ですが、桜が咲き誇る春はぜひ一度訪れてほしい季節です。1948（昭和23）年に起きた福井大地震からの復興を願って植樹された桜の苗が成長し、今では市民の誇りとなった「足羽（あすわ）川桜並木」（写真）や「足羽山公園」をはじめ、満開の桜で彩られた市内は、この時期“桜の都”に変身。市内の至る所で桜が見られ、心華やぐひと時を過ごせるはずです。今回は、桜のライトアップなどが行われる「ふくい桜まつり」のほか、おすすめの桜スポットを3ヵ所ご紹介します。

“日本一の桜並木”とも称えられる県内を代表する桜の名所

足羽川桜並木

足羽川沿いに全長約2.2㎞の並木道が続く「足羽川桜並木」。足羽山と合わせて「日本さくら名所100選」にも選ばれる名所は、大木が並ぶスケールの大きさもあり、“日本一の桜並木”とも称されています。例年3月下旬～4月上旬の見ごろの時期には夜間ライトアップも行われ、川面に移る幻想的な桜も楽しめます。桜のトンネルが見事な花月橋周辺が撮影ポイント。

約3500本が咲く桜の山と樹齢約370年の名物しだれ桜

足羽山公園と足羽神社のしだれ桜

標高約116mの足羽山全体に植えられた約3500本の桜が見られる「足羽山公園」。ミニ動物園や遊園地もそろう自然豊かな公園は、例年4月上旬～中旬の見ごろになると山全体がピンクに染まる名所ですが、風情ある愛宕坂を登った先にある「足羽神社」のしだれ桜（写真）と合わせて多くの人を魅了します。福井市の天然記念物でもある樹齢約370年のしだれ桜は、夜になるとライトアップも実施。

国の三重指定を受ける貴重な遺跡と桜がコラボ

一乗谷朝倉氏遺跡

かつて越前を治めていた朝倉氏の城下町跡を復原し、特別史跡、特別名勝、重要文化財という国の三重指定（全国6例）を受ける「一乗谷朝倉氏遺跡」も人気の桜スポットです。敷地内には4種類・約350本の桜がありますが、豊臣秀吉が寄進したとされる唐門と傍らに咲く薄墨桜の共演（写真）、足利義昭も愛でたとされる歴史ある糸桜が見もの。見ごろとなる4月10日前後には糸桜のライトアップ（開花から10日間）も行われます。復原町並入場料15歳以上330円。

桜のライトアップやお花見桟敷席など市内各地で催しが満載

第38回ふくい桜まつり

福井市に春を告げる「ふくい桜まつり」が、今年も3月25日（土曜）～4月9日（日曜）に開催。足羽川桜並木や足羽山など16か所でライトアップが行われるほか、福井市中央公園で桜をテーマにしたクラフト体験やご当地グルメを楽しめたり、足羽川河川敷でお花見桟敷席や川下りができたりとイベントが満載。シャトルバスや、シェアサイクル「ふくチャリ」（110円／30分）を活用して存分に堪能しましょう。

「全47都道府県幸福度ランキング2022年版」で全国1位に輝いた福井県の中心部に位置する福井市。華やかな昼間の桜と、幻想的な夜の桜を愛でたら、越前がになどの海の幸や越前おろしそば、ソースかつ丼などの名物グルメも味わって、幸せ気分に浸ってください。

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