福島県のほぼ中央に位置し、東北新幹線や東北自動車道、磐越自動車道などが通るアクセスのよさもあって、東北の要衝として成長し続けている郡山市。有名観光スポットの猪苗代湖や磐梯熱海温泉のほか、近ごろは厚切りパンにミルククリームをたっぷりぬったご当地グルメの「クリームボックス」、ボーカルグループの「GReeeeN」結成の地としても知られています。
そんな郡山には、桜の名所が数多く存在するって知っていますか? “日本最古の染井吉野”に認定された名木がある「開成山公園」(写真)、“日本三大桜の娘”とされる「紅枝垂地蔵ザクラ」など、市内にはここでしか見られない貴重な桜がズラリ。例年4月上旬~中旬が見ごろになる市街地や4月中旬~下旬が見ごろの中田町のほか、湖南町は4月下旬~5月上旬が見ごろと、場所によって見ごろが異なるので、1か月近く楽しめるのもうれしいポイントです。
「日本最古の染井吉野」がある県内有数の名所
開成山公園
1878(明治11)年の安積開拓時に植樹された「日本最古の染井吉野」で知られるのが、都市公園の「開成山公園」です。多くの露店が出る公園向かいの開成山大神宮を合わせて約1,300本の桜があり、例年4月上旬~中旬の見ごろの時期には、映画のロケ地にもなった美しい桜のトンネルが園内にでき上ります。2022年春には、ゲーム『ポケットモンスター』に登場する、ふくしま応援ポケモンとして活躍中の「ラッキー」をモチーフとした遊具が設置される「ラッキー公園」も開園!
DATA
住所:福島県郡山市開成1-5
電話:024-924-2361
開成山公園
日本三大桜の娘とされる紅枝垂桜
紅枝垂(べにしだれ)地蔵ザクラ
例年4月中旬~下旬に見ごろを迎えるのが、樹齢約400年の「紅枝垂地蔵ザクラ」です。ここから車で約10分の田村郡三春町に咲く日本三大桜の名木「三春滝桜(みはるたきざくら)」の娘といわれるエドヒガンザクラで、妖艶とも形容されるピンク色の花をつけた立ち姿が見事な一本。この樹の下には地蔵堂があり、赤ん坊の短命、夭折の難を逃れる願をかけていたとされています。
DATA
住所:福島県郡山市中田町木目沢字岡ノ内
電話:024-954-8922
紅枝垂地蔵ザクラ
大正ロマンを感じる洋館と春を告げる桜のコラボ
郡山公会堂
郡山市制施行を記念して1924(大正13)年に建設され、街のシンボルともなっている「郡山公会堂」の桜は、人気花見スポットの一つです。ルネサンス調のオシャレな洋館前にある桜並木は市内で最も開花が早いとされていて、見ごろになる4月上旬~中旬には洋館&桜の“映える”写真を求め、多くの人がシャッターを切っています。
DATA
住所:福島県郡山市麓山1-8-4
電話:024-934-1212
郡山公会堂
笹原川の両岸2㎞が約1,000本の桜ロードに♪
笹原川千本桜
地元住民が植えた1本が始まりとなり、今では約1,000本の華やかな桜並木となったのが、「笹原川千本桜」です。例年4月上旬~中旬、須賀川市との境界を流れる笹原川にかかった明神橋の上下約2kmにわたって桜ロードが現れます。川の周囲には水車小屋やベンチなどもある親水公園として整備され、公益財団法人日本さくらの会による平成8年桜功労賞も受賞。
DATA
住所:福島県郡山市三穂田町下守屋地区笹原川
電話:024-954-8922
笹原川千本桜
安達太良山を背景に桜咲く庭園美を堪能
四季の里 緑水苑
河津桜やソメイヨシノなど約250本の桜を見られるのが、安達太良(あだたら)山を望む庭園に四季折々の花が咲く「四季の里 緑水苑」(場内協力費:大人500円)です。大きな池泉を中心にした約10万㎡の広大な庭園には、日本三大桜とされる山高神代桜、根尾谷淡墨桜、三春滝桜の子孫木も! 桜が見ごろの4月中旬を前後に、ハナモモやレンギョウも同時に見られる花の楽園になります。
DATA
住所:福島県郡山市喜久田町堀ノ内字赤津前71
電話:024-959-6764
四季の里 緑水苑
紹介した5か所を含む郡山市内の桜スポットをまとめた無料のガイドブック「さくら物語」もあり。PDFを無料でダウンロード(https://www.kanko-koriyama.gr.jp/sakura/)できるので、出かける前にチェックしておくのがおすすめです!
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