テレワーク環境が整備された温泉街でワーケーションを満喫できる会津若松市

2022年6月14日 12:00 更新

文●越智龍二　イラスト●サタケシュンスケ

幕末を語る上で欠かせない歴史の街として知られる福島県会津若松市。白虎隊士の墓所がある飯盛山や鶴ヶ城（写真）、会津さざえ堂などの歴史文化資源が豊富な一方で、“スマートシティ会津若松”を掲げる街は、ICT（情報通信技術）を活用したまちづくりを進めています。

市内には、竹久夢二や与謝野晶子ら文豪も愛した会津東山温泉、阿賀川の渓谷美とともに名湯を楽しめる会津芦ノ牧温泉という2つの有名な温泉がありますが、両温泉街にある多くの旅館やホテルがワーケーション歓迎宿としてテレワーク環境を整備。新緑が気持ちいいこの時期に温泉宿でくつろぎながらテレワークができるほか、観光地名所にはコワーキングスペースも設置されているので、仕事の合間に気軽に観光を楽しむことが可能です。

環境が整った“会津の奥座敷”でのんびり癒される

開湯1,300年の名湯「会津東山温泉」の多くの施設が、ワーケーション歓迎宿としてWi-Fiや電源タップの無料貸出、昼食提供などの環境整備を実施。さらに、宿泊した施設以外の温泉やワークスペースを利用できる「ワーケーションプラン」も用意されています。中心市街地から車で約10分、夏のアクティビティがそろうリゾート地へもアクセス抜群です。

会津東山温泉各宿

DATA

住所：福島県会津若松市東山町
電話：0242-27-7051（会津東山温泉観光協会）
会津東山温泉各宿

“幻の村”芦ノ牧で絶景を楽しみながらワーケーション

大内宿や鶴ヶ城などの観光地からほど近い、湯量豊富な天然温泉と渓谷美が魅力の「会津芦ノ牧温泉」も、多くの施設がワーケーション歓迎宿として環境を整備。かつては行きつくことが困難で“幻の村”とも呼ばれた自然豊かな絶景を楽しみながら、ワーケーションを満喫できます。野外テントサウナを楽しめる宿もあり、中心市街地へは車で約30分です。

会津芦ノ牧温泉各宿

DATA

住所：福島県会津若松市大戸町芦牧
電話：0242-92-2336（芦ノ牧温泉観光協会）
会津芦ノ牧温泉各宿

仕事の合間に城下町散策も楽しみたい七日町通りのゲストハウス

大正ロマンあふれる観光名所・七日町通りに位置するおしゃれなゲストハウス「Kaien - Hostel & Café BAR -」もワーケーション利用におすすめです。Wi-Fiや電源を完備した1階奥のワークスペースの利用は3時間500円～、1日利用でも1,200円～とリーズナブルで、個室をオフィスのように利用することも可能。1階のカフェ＆バーでは日本茶や地酒などを楽しむことができます。

Kaien（カイエン） - Hostel & Café BAR -

DATA

住所：福島県会津若松市七日町3-37
電話：0242-85-6974
Kaien - Hostel & Café BAR –

レトロな洋館を改修したコワーキングスペース

昨年（2021年）末に開設された「会津若松市定住コネクトスペース」は、レトロな洋館を改修したコワーキングスペースです。Wi-Fiはもちろん、給湯スペースやシャワールームも完備し、3時間1,000円～利用可能。ワーケーションに利用できるほか、移住や定住についての相談窓口も設置され、1室利用3時間3,000円～の交流スペースなどもあります。

会津若松市定住コネクトスペース

DATA

住所：福島県会津若松市中町1-20
電話：0242-39-1202（会津若松市地域づくり課）
会津若松市定住コネクトスペース

“木のものづくりビュッフェ”がある家族連れにぴったりのワークスペース

「Lotuscape」は、会津若松駅からほど近い親子で楽しめる施設「まちの駅ロータス村」内にあるワークスペースで、半日1,000円～利用可能。「ロータス村」には、自分だけのオリジナルアイテムが作れる“木のものづくりビュッフェ”や木製のジムも併設されていて、親が仕事をしている間に子供たちも楽しむことができる家族連れにぴったりなスポットです。