東京に程近い、埼玉県の南部に位置するさいたま市。東京駅に次ぐ全国第2位の16路線が乗り入れる大宮駅は、東北、上越、北陸系の6つの新幹線すべてが停まる東日本の旅の要衝となっています。一方で、市内には自転車ラックや工具、空気入れなどの無料貸し出しを行うさいクルステーションを約40か所設置。電車だけでなく、自転車を利用しても快適なまちづくりを推進しています。
毎年秋の恒例となった自転車の祭典「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」の開催を11月5日(日)に控える街では、9月から大会開催までの期間を「さいたまクリテリウムWEEKS」と題して大会を盛り上げるさまざまなイベントを開催中。市内の飲食店や洋菓子店などでコラボメニューが楽しめる「クリテ eats」のほか、さいたまスーパーアリーナがフランスのトリコロールカラーなどに染まる限定ライトアップも行われ、すでにヒートアップしています。
世界のトップレーサーが猛スピードで市内を駆け抜ける自転車レース
ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム
2013年の初開催以来、今年で9回目を迎える「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」。世界最高峰の自転車レースの名前を冠した大会は、高層ビルが立ち並ぶさいたま新都心駅周辺の道路を封鎖してつくられた特設コースを舞台に、同年夏のツール・ド・フランス本大会で活躍した一流レーサーらが参加。世界190の国と地域でテレビ放映が行われ、毎年約10万人の観客が沿道を埋め尽くすなか、白熱のレースが展開されます。
国内外のトップレーサー54選手が集結する今年は、2020年・2021年のツール・ド・フランス本大会で総合2連覇を果たし、今夏も個人総合2位に輝いたタデイ・ポガチャル選手(スロベニア)と、今年の山岳賞に輝いたジュリオ・チッコーネ選手(イタリア)が初出場を果たすほか、今季限りでロードレースからの引退を表明している名レーサー、ペーター・サガン選手(スロバキア)や、エガン・ベルナル選手(コロンビア)、セップ・クス選手(アメリカ)などの出場が決定。日本人選手では、2019年のさいたまクリテリウムを制した新城幸也選手や畑中勇介選手、佐野淳哉選手ら全日本選手権ロードレースの優勝経験者、そしてパラサイクリング部門では東京2020パラリンピックで金メダルを獲得した杉浦佳子選手も出場します。
レースの観戦は、さいたまスーパーアリーナ内の観覧席やスタート/フィニッシュエリア、メインストレートの東西大通りやそこからカーブする西大通りなど、多くの場所から観ることができますが、特にトップレーサーが全力を振り絞るゴール直前のスプリントは注目です。また、コクーンシティなどでパブリックビューイングが行われるので、買い物途中にレースを観戦する楽しみ方も可能。11月4日(土)、5日(日)には、子ども向けの自転車レースや体験ゾーンがあり、家族連れも楽しめる「サイクルフェスタ」(さいたま新都心公園)や、市内のスイーツやフランス産の食材を使ったグルメなどが販売される「さいたまるしぇ」(さいたま新都心けやきひろば 2階)などの関連イベントも開催されます!
DATA
住所:さいたま新都心駅周辺
電話:048-762-8349(一般社団法人さいたまスポーツコミッション サイクル事業課)
https://saitama-criterium.jp/
「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」で“スポーツの秋”を体感できるさいたま市内では、さいたま国際芸術祭2023(~12月10日(日))やさいたま市大宮盆栽美術館での夜間特別ライトアップなどで“芸術の秋”、「さいたまるしぇ」や「クリテ eats」などで“食欲の秋”も堪能できます。今年の秋は、3つの秋の魅力をそれぞれ満喫できるさいたま市へ!
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