冬になると白鳥が飛来する猪苗代湖など、豊かな自然に恵まれた観光スポットが多く存在する福島県郡山市ですが、じつは人口当たりのラーメン店舗数は全国でも有数のラーメン激戦区でもあります。各店がしのぎを削る市内で今グングン知名度を上げているのが、郡山ブラックです。その元祖はかつて郡山駅近くにあった「ますや食堂」の醤油ラーメンだとされ、その味にインスパイアされたラーメンが、市内で広がっていったとされています。
県内で有名な喜多方ラーメンや白河ラーメンと同じく醤油ベースではあるものの、その見た目は大きく異なります。喜多方、白河はどちらも薄い澄んだスープなのに対し、郡山ブラックは濃くて黒いスープが特徴。郡山ブラックという呼称は、2009年に地元の情報誌面に初めて登場し、その後テレビなどを通じて、その名前が広く知られるようになりました。現在、市内の20店舗ほどで食べられますが、今回はその中から評判の4店をご紹介します。
店主が大好きだった名店の味を再現した懐かしさ満点の一杯
2002年に閉店した名店の味にインスパイアされた郡山ブラックを味わえるのが、「郡山中華そば しょうや」です。ゲンコツベースにふくよかな醤油ダレを合わせた香り立つスープは、あっさりながらコクも十分。低加水のストレート中細麺、しっとりとした豚モモ肉のチャーシューを使った中華そば(写真)870円は、名店の味を知る誰もが「懐かしい」と声をそろえる再現度です。
郡山中華そば しょうや
DATA
住所:福島県郡山市大槻町御十日1-1
電話:024-954-6330
5種の醤油を使った郡山ブラックが味わえるラーメンのテーマパーク
“ラーメンのテーマパーク”を掲げる店主が多彩なラーメンを提供するのが、「麺屋 信成」。一番人気の黒醤油(写真)830円は、県内産の丸大豆醤油5種を使って豚肩ロースとモモを煮込んだ旨味たっぷりのタレとスープが織りなす濃厚な味わい。2種のチャーシューが乗った豪華な一杯です。季節の限定メニューなども豊富で、いつ訪れても満足できるはず。
麺屋 信成(しんせい)
DATA
住所:福島県郡山市堤2-223-1
電話:024-951-2876
https://www.facebook.com/profile.php?id=100063788133104
女性も入りやすい店内でブラックペッパーたっぷりの黒そばを♪
メニューによって使い分ける麺や、旨味が詰まった鶏のスープが評判の「麺や 笑華」。細麺か太麺かを選べる黒そば(写真)880円は、少し甘味のあるスープにたっぷりのブラックペッパーを合わせた、インパクト抜群で飽きのこない一品です。目から入ってくる美しさを大切にしたこだわりの盛り付け、女性一人でも入りやすい店内の雰囲気もポイントです。
麺や 笑華
DATA
住所:福島県郡山市並木4-5-9
電話:080-9639-0877
https://www.instagram.com/menya.syoka/?igshid=1uikdqnxj4a56
カフェのような店内で味わう美麗かつハイレベルな一杯
カフェのような空間が特徴で、老若男女問わず誰もが気軽に利用しやすいお店づくりを心がけているのが、「Noodle Cafe SAMURAI」です。麺を平打ち麺か細麺から選べる人気のサムライワンタン麺(写真)1100円は、地鶏の青森シャモロックを使って長時間丁寧に炊き上げたスープに、3種の醤油をブレンドしたタレを組み合わせ、旨味と甘味のバランスが秀逸。
Noodle Cafe SAMURAI
DATA
住所:福島県郡山市駅前1-7-9
電話:024-953-4447
https://www.noodlecafe-samurai.com/
安達太良山の麓に広がる自然豊かな郡山。おいしい水とおいしいお米の両方がある市内には江戸時代から続く老舗など7つの蔵元があり、有名な地酒も豊富にそろっています。黒いスープの見た目とは異なるあっさりとした味わいで、お酒を飲んだシメにもぴったりの郡山ブラック。おいしい地酒を堪能して、郡山ブラックでシメるなんて最高じゃないですか?
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