日本一の米どころ、新潟県の北部に位置する新潟市は、日本一の大河・信濃川が市内を走る水に恵まれた環境にあります。酒造りにとって大切な水と米の両方を備える市内にはなんと15もの酒蔵があり、県内でも有数の酒どころとして知られています。
新潟県のお酒といえば、キレがよく、すっきりとした淡麗辛口な味わいが特徴の「新潟淡麗」が有名。今回は、その新潟淡麗をはじめ、高品質なお酒を提供し続ける創業250年以上の超老舗から新しくできたばかりの酒蔵まで市内の4蔵を、年越しの際に飲んでほしい各蔵自慢の新酒と共に紹介します。さらに、利き酒が大人気のショップも合わせてご紹介!
創業250年超! 酒蔵見学もできる純米専門の酒蔵
アルコール添加を一切行わない、純米にこだわる酒蔵が、「今代司酒造」です。発売から40年を超える「開運招福 しろい酒 純米吟醸」(720ml/2,640円~)は、麹由来の優しい甘味が楽しめる低アルコールの生にごり酒で、年末年始限定の1本。新潟駅から徒歩圏内にある蔵の見学は無料で、1,000円で常時10種以上が試飲できるプレミアムテイスティングも評判です。
今代司(いまよつかさ)酒造
DATA
住所:新潟県新潟市中央区鏡が岡1-1
電話:025-245-0325
今代司酒造
地元で愛される老舗は近年新しいことにも挑戦中
地元のお米にこだわり、地元で飲まれる生活酒を造り続ける、地域に根付いた1899(明治32)年創業の老舗が「笹祝酒造」。これから先も地酒であり続けるために、新商品の開発にも意欲的に取り組んでいます。「笹祝 特別純米酒 しぼりたて生原酒」(720ml/1,650円~)は、秋に収穫された新米を使い、火入れも加水も熟成もしない“ありのまま”を詰めた搾りたての新酒。フレッシュ&無垢な1本で、年越しのお祝いをぜひ!
笹祝(ささいわい)酒造
DATA
住所:新潟県新潟市西蒲区松野尾3249
電話:0256-72-3982
笹祝酒造
日本酒ベースの緑茶リキュールや麹甘酒も人気の老舗蔵元
地元で収穫する食用米を使ったものを中心に、甘口から辛口まで幅広い種類のお酒を取りそろえる「宝山酒造」は、現在5代目蔵元(35歳)が杜氏を務める1885(明治18)年創業の小さな蔵元です。冬季限定の「本醸造 一番しぼり生原酒」(720ml/2,100円~)は、ガツンとくる荒々しい辛口の味わいと、さわやかで心地よい香りを併せ持った今シーズンの第1号。
宝山(たからやま)酒造
DATA
住所:新潟県新潟市西蒲区石瀬1380
電話:0256-82-2003
宝山酒造
感激&驚きを提供する“SAKEづくり”をモットーに新規参入
「日本の自然百選」にも選ばれる福島潟のほとりで2021年に創業した「LAGOON BREWERY」は、規制緩和を受けて新規参入したばかりの新しい酒蔵。日本酒をベースに、地元素材を生かした発見や驚きのある“SAKEづくり”を行い、国内向けには「その他の醸造酒」に分類されるSAKEを、海外向けにはSAKEと日本酒を展開しています。白麹のみで醸したお酒「サンサンシリーズ」(720ml/2,640円)は、甘味がありつつも白麹の酸味が効いたジューシーな味わい。
LAGOON BREWERY
DATA
住所:新潟県新潟市北区前新田乙576−1
電話:025-250-0069
LAGOON BREWERY
県内全酒蔵の代表銘柄を利き酒できる新潟県の専門食品店
「ぽんしゅ館 新潟驛店」は、“食をもっと美味しく、お酒をもっと美味しく”をテーマにした新潟県の専門食品店。新潟県内にある全酒蔵の代表銘柄が、500円で最大5杯分利き酒できる唎酒番所が併設された店内には、日本酒はもちろん、お酒を使ったお菓子や伝統調味料、海産物などの銘品がそろいます。この冬の一押し「峰乃白梅 純米吟醸 しぼりたて原酒」(720ml/1,573円)など、季節限定のお酒も多数。
ぽんしゅ館 新潟驛店
DATA
住所:新潟県新潟市中央区花園1-96-47 ホテルメッツ長岡3F
電話:025-240-7090
ぽんしゅ館 新潟驛店
今回紹介した「今代司酒造」、「笹祝酒造」、「宝山酒造」、「LAGOON BREWERY」では、いずれも酒蔵見学を実施中。新潟の酒造りに実際に触れてから味わえば、その味わいはより格別なものになるはずです。この冬、おいしいお酒を味わうために、新潟市を訪れてみませんか?
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