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桜やスイセン、ハナモモ♪　3月下旬～5月上旬まで楽しめる上田市のお花見

2024年3月26日 12:00 更新

文●越智龍二 イラスト●サタケシュンスケ

県内では千曲川と呼ばれる日本一長い川が市内中央を流れ、菅平と美ヶ原の高原に囲まれた自然豊かな長野県上田市。戦国武将として人気が高い真田氏発祥の地としても知られるほか、グルメでは、焼き鳥にニンニクが効いた醤油ベースのタレをかけて食べる地元の名物グルメ「美味（おい）だれ焼き鳥」が、令和4年度の文化庁「100年フード」に認定されました。地元で約60年愛され続ける焼き鳥が、市内を中心に盛り上がりを見せる街は、真田氏が築いた上田城を満開の桜が彩るころ、春本番を迎えます。

例年3月下旬～4月上旬に上田城の桜が見ごろを迎える時期には、「上田城跡公園」を中心に「千本桜まつり」が開催され、市内外から訪れる多くの花見客でにぎわいます。また、市内にはスイセンの名所「信州国際音楽村」や、桃源郷とも呼ばれるハナモモの名所「武石余里 一里花桃の里」など、桜以外のお花見スポットも点在。そこで今回は、3月下旬～5月上旬の約1か月半にわたって、さまざまなお花見を楽しむことができる市内の5つのスポットをご紹介します。

戦国時代の名城を約1000本の桜がドレスアップ

上田城跡公園

上田市一のお花見スポットとして知られるのが、約1000本の桜が見られる「上田城跡公園」です。真田氏の居城跡が残る公園内に、ソメイヨシノを中心に、ロトウザクラ、シダレザクラなど数種の桜が咲き誇り、東虎口櫓門や尼ヶ淵などが見どころ。例年3月下旬～4月上旬の見ごろの時期には、桜のライトアップやご当地グルメを楽しめる「上田城千本桜まつり」を開催。今シーズンも3月30日（土）～4月7日（日）まで行われます。

約10万本のスイセンが作る黄色いじゅうたんにうっとり

信州国際音楽村

国内外のアーティストから絶賛される音楽ホールが有名な「信州国際音楽村」では、約10万本のスイセンがつくり上げる黄色いじゅうたんが見られます。季節の花が見られる敷地内の公園では、例年3月下旬～4月上旬にスイセンが見ごろを迎え、今シーズンも3月30日（土）～4月7日（日）に、コンサートなどが行われる「すいせん祭り」を開催。スイセンの近くには数本の桜が咲き、桜とのコラボも楽しめます。

優雅な桜のトンネル＆鯉のぼりとのコラボを堪能！

依田川桜堤防

　丸子鉄道時代に活躍した電気機関車が展示されている「依田川桜堤防」には、桜のトンネルが出現。川のせせらぎが聞こえるのどかな川沿いに約500mの桜並木が続き、例年4月上旬～中旬の見ごろの時期には、道に覆いかぶさるような桜の枝に白やピンクの花が満開の花を咲かせます。また、例年4月中旬～5月上旬まで川幅いっぱいに飾られる鯉のぼりとのコラボも必見です。

約2000本のハナモモが咲き誇る「世界中で一番きれいな2週間」

武石余里（たけしより） 一里花桃の里

現代の桃源郷ともうたわれる幻想的な雰囲気のなか、のんびりハイキングを楽しめる「武石余里 一里花桃の里」。武石余里地区では例年、4月下旬〜5月上旬に約2000本のハナモモが白やピンクの花を咲かせ、一里（約4㎞）に渡って里を埋め尽くす絶景が広がります。地元住人が「世界中で一番きれいな2週間」と自負する見ごろの時期には、例年、地元で採れた農産物などが並ぶ直売所や食堂なども期間限定で登場。

樹齢150年以上のシダレザクラが見事な真田氏の菩提寺

長谷寺（ちょうこくじ）

真田幸隆が1547年に建立したとされ、今も幸隆夫妻や昌幸が眠る真田氏の菩提寺「長谷寺」は、歴史好き垂涎の花見スポット。境内には推定樹齢150年以上のシダレザクラが5本見られますが、中でも真田の六文銭が入った石門を覆うように咲くシダレザクラには誰もがシャッターを切りたくなるはずです。標高が高い場所にあるため、例年の見ごろは市街地の桜よりも遅い4月下旬ごろ。

信州最古の温泉とされる別所温泉のほか、鹿教湯温泉、霊泉寺温泉など多くの名湯がそろい、温泉天国とも称される上田市。花見の時期に合わせた3月29日（金）～4月21日（日※チェックイン）には、市内の温泉地に宿泊すると宿泊料金の割引などさまざまな特典がある「春爛漫 上田花見湯産キャンペーン」も行われるので、こちらも合わせてご確認ください。

• 花の開花時期は例年の目安です。ライトアップなど今年のイベントの有無は、お出かけ前にご確認ください。