青森県の南部に位置する、太平洋に面した漁師町の八戸市。ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されている観光スポット・蕪島(かぶしま)にウミネコが飛来し、約300店が軒を連ねる全国最大規模の朝市「館鼻岸壁朝市」も今シーズンの開催が3月中旬からスタートした街は、暖かくなるこれから観光シーズン本番を迎えます。
観光客の姿が増え始めた市内には、春を彩る桜のシーズンも到来! 今年は桜の開花予想が4月15日(日本気象協会発表、4月9日時点)と、例年よりも少し早く見ごろを迎えますが、街には写真映えするお花見スポットが複数そろっています。そこで今回は、“桜の雲海”が見事な市内一の桜の名所「八戸公園」、海と桜を一緒に見られる「館鼻公園」、眺望抜群の園内で桜を楽しめる「三八城公園」の3か所をご紹介します。
約2000本の桜が咲く名所で“桜の雲海”を堪能
八戸公園
東京ドーム約8個分、37haもの広大な敷地の中に、植物園や遊園地、サル山などがある「八戸公園」。いつも親子連れでにぎわう公園内には、なんと約2000本の桜があり、ソメイヨシノやオオシマザクラ、ヤマザクラ、シダレザクラなどその種類も豊富なので、長い期間お花見を楽しむことができます。4月中旬~下旬の見ごろの時期には、遊園地にある本州最北端の観覧車から園内に広がる“桜の雲海”が見られるほか、カナール広場の噴水周辺、サクラの杜ゾーンなどが人気の撮影スポットです。4月29日(祝)~5月6日(祝)には、青森県南最大級の春祭りとなる「はちのへ公園春まつり」を開催。期間中はジャズライブや歌やダンスのステージなどで盛り上がります。
DATA
住所:青森県八戸市大字十日市字天摩33-2
電話:0178-96-2932
https://www.city.hachinohe.aomori.jp/soshikikarasagasu/koenryokuchika/koen/18209.html
海と桜のコラボを撮影できる高台の絶景公園
館鼻公園
八戸市の桜の標本木がある「館鼻公園」も春のお花見におすすめの公園です。八戸の海や街並みを見渡す展望台「グレットタワーみなと」、東日本大震災の被害を伝える場として2019年にオープンした「八戸市みなと体験学習館」などが人気の園内には、29本のソメイヨシノのほか、オオヤマザクラとシダレザクラも各3本存在。4月中旬~下旬の見ごろの時期には、海と一緒に満開の桜を収められる絶景スポットになります。
DATA
住所:青森県八戸市大字湊町字館鼻67-7
電話:0178-38-0385
https://www.city.hachinohe.aomori.jp/soshikikarasagasu/koenryokuchika/koen/3767.html
眺望自慢の園内を桜が彩る公園はアクセスも抜群
三八城(みやぎ)公園
江戸時代、八戸藩の中心だった八戸城の跡地にあり、芝生広場や展望デッキ、ひょうたん池などがある「三八城公園」。眺望が自慢の園内にはソメイヨシノやシダレザクラ、八重桜など約50本の桜が植えられていて、見ごろとなる4月中旬~下旬にかけて、市民の目を楽しませてくれます。中心市街地から近い本八戸駅から徒歩5分の場所にあり、市内散策の途中で気軽に立ち寄れるのもポイント。
DATA
住所:青森県八戸市内丸1-14-49他
電話:0178-43-9141(八戸市都市整備部公園緑地課)
https://www.city.hachinohe.aomori.jp/soshikikarasagasu/koenryokuchika/koen/1/4952.html
漁師町の八戸市では、漁を終えた漁師さんたちが冷えた体を朝風呂で温める文化があり、多くの温泉銭湯が朝から営業しています。市内を訪れた際は、この朝風呂文化も体験して、八戸を存分に堪能してみては?
※開花時期は今年の予想目安です。