太平洋に面した青森県南東部に位置する八戸市。市内を代表する観光スポットの一つ「種差海岸」では、自生する650種を超える植物が美しいベストシーズンを迎えています。多種多様な草花や奇岩怪石などを眺めながら海沿いの遊歩道を散策するトレッキングをはじめ、海を横目に見ながらの絶景サイクリングや海上でのSUPなどのアクティビティも楽しめ、雄大な自然の中での体験も人気を呼んでいます。
種差海岸の最北にあるウミネコの繁殖地「蕪島」では、数万羽といわれるウミネコの繁殖の様子を8月ごろまで観察できるほか、約800mに渡って約300店が立ち並ぶ日本最大級の朝市「館鼻岸壁朝市」も同じ八戸港内で12月まで毎週日曜日に開催。八戸に訪れるにはまさにおすすめのシーズンですが、毎週数万人もの人出がある朝市の帰りにぜひ立ち寄ってほしいのが、館鼻岸壁から徒歩10分の場所に位置する市民の憩いの場「館鼻公園」です。今回は、アジサイの名所としても知られる、この時期にぴったりの絶景公園をご紹介します。
ブルーのアジサイで装飾された石段が人気の撮影スポットに
館鼻公園
八戸港へとつながる新井田川河口の高台に位置し、見晴らし台やお花見広場、遊具などがそろう「館鼻公園」。約1.9haもの広大な公園内には、2019年にオープンした東日本大震災の記録を展示する施設「八戸市みなと体験学習館(愛称:みなっ知)」、八戸の海や市内が一望できる展望タワーの「グレットタワーみなと」もそろい、市民の憩いの場として親しまれています。春にはお花見客でにぎわう公園ですが、園内にはホンアジサイ491株、ガクアジサイ7株が植えられていて、アジサイの名所としても有名。公園下の駐車場から公園へと続く124段の階段が両脇にブルーのホンアジサイが咲く撮影スポットになっているほか、薄紫やピンクのガクアジサイも園内で見ることができます。また、公園の上からはアジサイと一緒に新井田川や八戸大橋を望む大パノラマが広がり、例年7月上旬~中旬にアジサイが見ごろを迎える時期は、今だけの絶景を楽しむことができます。また、2階の「みなとカフェECHOES」でのんびりくつろげる「八戸市みなと体験学習館」では、7月7日(日)に「館鼻公園アート教室~ガラスに描くアジサイ画~」を開催。はがきサイズのガラスにアジサイの絵を描くイベントは、子どもも大人も参加できるので、気軽に参加してみては?
DATA
住所:青森県八戸市大字湊町字館鼻78-16
電話:0178-38-0385(公園事務所)
https://www.city.hachinohe.aomori.jp/soshikikarasagasu/koenryokuchika/koen/3767.html
イカの水揚げ日本一を誇る八戸市。7月ごろからは、夏イカと呼ばれる近海のスルメイカ漁がスタートし、その日の午後に獲れたばかりのイカが“夕獲れイカ刺し”として、市内の飲食店などに登場します。この時期に八戸を訪れた際は、このコリコリとした食感が特徴の地元名物もぜひ味わってみてください。
※見ごろは例年の目安です。