明治以降、北海道の流通港として栄えた小樽港があり、今も当時の街並みや歴史的建造物が市内中心部に数多く残っている小樽市。日本海に面する北海道西海岸に位置し、三方を山々に囲まれた坂の多い街は、ノスタルジックな街並みと青い空、青い海を同時に見られる景観から、“青の街 小樽”とも呼ばれています。その青がより美しく、“真っ青”にも感じられる夏は、快適に海や山のアクティビティを楽しめる、ぜひ訪れてほしい季節です。
水天宮・龍宮神社・住吉神社の小樽三大祭を筆頭に、6~7月はほぼ毎週、市内のどこかの神社でお祭りが行われている小樽ですが、その締めくくりとなるのが、毎年7月最終週に行われる「おたる潮まつり」(写真)です。1959年に「みなと小樽商工観光まつり」として始まり、今年で58回目を迎えるこのお祭りは、「潮まつりが終わると夏も終わり」という会話が聞こえて来るほど、夏の風物詩として市民に浸透しています。今回は、この小樽を代表するお祭りをご紹介します。
祭りの最大の華である「潮ねりこみ」は飛び入り参加もOK
第58回 おたる潮まつり
毎年7月の最終週に、小樽市民と観光客が一緒になって大いに盛り上がるのが、「おたる潮まつり」です。1959年~1966年まで8度開催された「みなと小樽商工観光まつり」を経て、1967年から「おたる潮まつり」としてスタート。コロナ禍もあって2020年の54回は中止、2021年の第55回はWeb等を主体としての開催ということもありましたが、58回目の今年は7月26日(金)~28日(日)に通常開催で行われます。祭りは、市内中心部を潮音頭などに合わせて踊り歩く、初日の「潮ふれこみ」から始まり、2日目の「潮ねりこみ」で一気にヒートアップ。市内の幼稚園や小学校、町内会、企業など多数のチームが参加して、市内中心部から港に設置されたメインステージまで音頭に合わせて踊り歩く「潮ねりこみ」は祭りの最大の華であると言われています。誰でも飛び入り参加ができる「とびいりDE踊り隊」もあるので、ぜひ参加して市民と一緒に盛り上がってみては? 最終日となる3日目には、神輿パレードや花火大会を実施。小樽港の海上に打ち上がる大輪の花火は感動必至です。メイン会場の各所にはグルメを中心に大小さまざまなお店が多数出るほか、北海道や小樽にゆかりのあるアーティストなどが登場する、歌やダンスのステージイベントも行われます。
DATA
日程:7月26日(金)~28日(日)
会場:小樽市中心部から港町周辺
問合せ:0134-32-4111内線7267(おたる潮まつり実行委員会事務局)
http://otaru.ushiomatsuri.net/
小樽に来たら、やはり新鮮な魚介やお寿司などのグルメは外せません。時間が許す限り、多くの寿司店が軒を並べる「小樽寿司屋通り」などで、夏が旬のウニを握ったお寿司や、ニシン、おタテ(小樽祝津産ホタテ)などを存分に味わってください。さらに、小樽あんかけ焼きそばやかまぼこのパンロール、焼肉のタレに各店独自のダシを加えてシメに飲む焼肉文化まで楽しんで、小樽の「食」を満喫しましょう。
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