鍛冶を中心とした金属加工業が盛んな“ものづくりのまち”新潟県三条市。そのものづくりを体験&見学できるオープンファクトリーや、ものづくり企業が手がけたギアを使って楽しむアウトドアレジャーも人気があります。市内東部には、アウトドアの聖地とも呼ばれる里山、下田郷も存在。東三条駅など市内中心部からの直通バス、燕三条・下田アウトドアライナーの運行によりアクセスがよくなったことで、さらに話題を呼んでいます。
冬には雪が積もる豪雪地帯ながら話題の冬キャンプが楽しめるなど、一年を通してキャンプやトレッキング、サイクリングなどのアウトドアレジャーを満喫できる下田郷ですが、運動後の疲れた体を緑豊かな自然の中で癒せる温泉施設も評判。そこで今回は、下田地域にある「いい湯らてい」「Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS」「越後長野温泉 嵐渓荘」(写真)に、2024年12月上旬にリニューアルオープンを予定する矢田地域の「森の湯小屋 さぎの湯 しらさぎ荘」を合わせた、日帰り入浴が楽しめる市内の4施設をご紹介します。
色づく八木ヶ鼻を眺めながら美肌の湯を堪能
下田郷のシンボル、八木ヶ鼻を一望できる日帰り温泉の「いい湯 らてい」。弱アルカリ性かつ、メタケイ酸の含有値がほぼ規定の数値を満たした硫酸塩泉の美肌の湯を、秋にはモミジなどが色づく八木ヶ鼻を眺めながら露天風呂で堪能できます。食事処もそろう館内には景観やサウナなどが異なる2つの浴場があり、1日おきに男湯と女湯を変更。路線バスのほか、毎週月曜・水曜・金曜にはシャトルバスも運行しているのでアクセスも便利です。
いい湯らてい
DATA
住所:新潟県三条市南五百川16-1
電話:0256-41-3011
https://www.iiyuratei.com/
大自然に抱かれながら癒される露天風呂&本格サウナ
「Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS」は、市内発のアウトドア企業が手がける複合リゾートです。隣接されたキャンプ場が広がる本社併設の施設内には日帰り入浴も可能な温浴施設のほか、スノーピーク製品などを扱うショップやレストラン、湯上り処、宿泊施設を完備。海水の成分に似た保温効果の高い温泉を露天風呂などで楽しめる大浴場はもちろん、セルフロウリュができるサウナでも目の前に広がる大自然を感じながら癒されること請け合いです。
Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS
DATA
住所:新潟県三条市中野原456-1
電話:0256-46-5650
https://www.snowpeak.co.jp/fieldsuitespa/hq/
秋の長湯にぴったりの日本屈指の湯を趣ある空間で楽しむ
国の登録有形文化財に指定される風情あふれる本館など、趣の異なる3種の客室がそろう秘湯の一軒宿「越後長野温泉 嵐渓荘」。前庭にそびえるイチョウが黄金色に染まる秋には、柔らかい肌触りのぬる湯で長湯にもぴったりの強食塩冷鉱泉を、せせらぎが聞こえる露天風呂で満喫できます。湧き水を使って地元でとれた旬の食材を丁寧に調理した山里の会席料理に定評があり、朝食で提供される温泉粥も人気。
越後長野温泉 嵐渓荘
DATA
住所:新潟県三条市長野1450
電話:0256-47-2211
https://www.rankei.com/
江戸中期から親しまれる美人の湯を源泉100%で提供
「森の湯小屋 さぎの湯 しらさぎ荘」は、森林公園が隣接する緑豊かなエリアに立つ小さな温浴施設。江戸時代中期から湯治場として使われてきた、メタケイ酸が豊富に含まれる美人の湯を源泉100%で楽しむことができます。館内には、ハンモックに揺られながら読書を楽しめる「さぎの森文庫」、地元食材を使用したラーメンやカレーが人気の「さぎの森食堂」、天体観測室などもそろっています。現在は、館内の改修工事のため休館しており、12月上旬の再開を予定しています。
森の湯小屋 さぎの湯 しらさぎ荘
DATA
住所:新潟県三条市矢田888
電話:0256-45-0888
https://www.saginoyu.net/
例年10月下旬から11月中旬にかけて、人気観光スポットの八木ヶ鼻や大谷ダム、如法寺などが順次色づいていく紅葉シーズンとなる市内。紅葉や温泉を楽しみながら、気になるものづくり企業や下田郷の里山などを自転車で巡る「三条ものづくりサイクルツーリズム」もおすすめです。また、下田地区では地域特産のサツマイモ「越の紅」を使ったスイーツなどが8店舗で味わえる「下田郷さつまいもスイーツスタンプラリーSeason2」も11月1日(金)~開催。これらもチェックして、三条の秋を満喫してください。
- 紅葉の時期は例年のもの。詳しくは、お出かけ前にご確認ください。