約1400年の歴史を持つ“国宝”善光寺の門前町として栄え、武田信玄と上杉謙信の戦いの舞台となった川中島古戦場や松代、戸隠などの歴史スポットが数多くそろう長野県長野市。スキー場もある戸隠では、冬の食イベント「おら家(おらっち)の逸品」が3月31日(月)まで行われ、1年で最もおいしいとされる冬の戸隠そばなどを目当てに多くの人が訪れています。
スケートなどのウィンタースポーツも盛んな街に、春の訪れを告げるのは、梅や杏、桜の花。例年3月下旬に、信州新町のろうかく梅園の梅の花、松代東条のあんずの花が見ごろを迎え、4月になると標高の低い地域から桜の開花がスタート。善光寺近くの城山公園、塩生の巡礼桜、素桜神社の神代桜など、市内の各所で約1か月間にわたってお花見を楽しむことができます。今回は、そんな春の花に彩られた市内で行われる2つのお祭りをご紹介!
ジンギスカンを味わいながら可憐な紅白の梅を鑑賞
「ろうかく梅園花まつり」は、食用の小梅の生産が盛んな信州新町で行われる、北信濃エリアで一番早い花祭りです。約1000本の小梅や約30種類の紅梅が植えられたろうかく梅園内の梅が、白やピンクの花を咲かせる見ごろの時期に開催。今年は、3月29日(土)・30日(日)の2日間にわたって行われます。両日には信州新町名物のジンギスカンが味わえる宴会場が設置されるほか、誰でも参加可能な梅の種飛ばし大会や地元団体の演奏会なども実施。華やかな梅の花の香りが漂う園内で、ジンギスカンに舌鼓をうちながら春を感じる貴重な時間が過ごせるはずです。梅園の梅は、対岸にある信州新町美術館などから全体を眺めるのもおすすめ。
ろうかく梅園花まつり
DATA
日程:3月29日(土)・30日(日)
会場:ろうかく梅園
電話:026-262-2245(信州新町観光協会)
http://www.shin-machi.com/
桜が舞う松代城跡など松代の町全体で行われる春祭り
真田十万石の城下町として知られる松代で、桜の見ごろの時期に開かれる「~遊学城下町~信州松代春まつり」。桜の名所でもある松代城跡など町内各地で催しが行われる恒例のお祭りで、今年は4月12日(土)・13日(日)の2日間開催されます。真田宝物館など町内にある真田家の史跡などを巡る歴史探訪会が行われるほか、歴史的文化施設の旧樋口家住宅、文武学校、真田邸では、世界一細い織物とも言われる真田紐手織り体験、貝合わせ、武術、弓道、茶道などの各種体験イベントをはじめとした文化・伝統芸能の披露が行われます。さらに松代公民館では、地元住民による音楽、ダンスなどのステージ発表が行われるほか、真田公園には飲食ブースが設置され、真田公園一帯はお祭り一色になります。また、4月5日(土)~14日(月)には、松代城跡・本丸内をライトアップ。夜の闇に浮かぶロマンチックな桜を愛でることもできます。
~遊学城下町~信州松代春まつり
DATA
日程:4月12日(土)・13日(日)
会場:真田公園一帯、松代公民館ほか
電話:026-278-2534(松代春まつり実行委員会)
https://www.matsushiro-kankou.com/
「信州松代春まつり」が行われる松代では、4月3日(木)まで、「松代でひなまつり」を開催中。町内にある文化財や公共施設、商店など約75か所に多彩なひな人形が設置されるほか、コンサートや絵手紙体験教室なども行われます。この機会に、松代城の城下町として歴史を紡いだ、趣ある街並みを散策してみては?
- 開花時期は例年の目安です。イベント内容などは、お出かけ前にご確認ください。