新幹線で東京から約90分の距離にあり、「ちょうどいい旅、ふくしまステイ。」というキャッチフレーズが表す通り、手軽に行ける旅行先として人気がある福島県福島市。“三名湯”と呼ばれる高湯・土湯・飯坂(いいざか)の温泉や、絶景ドライブが楽しめる磐梯吾妻スカイラインなどが定番の観光スポットです。一方で市内には、山頂にUFOコンタクトデッキがある「UFOの里」や、“しゃがむ土偶ぴーぐー”の実物が展示された「じょーもぴあ宮畑」など、マニアが集う名所も存在。
そんなニッチな魅力も兼ね備える街は、お祭りも個性的です。日本三大けんか祭りの一つに数えられる秋の「飯坂けんか祭り」のほか、8月の第1週には日本一の大わらじを担いで練り歩く「福島わらじまつり」が開催されます。今回は、この一風変わった「福島わらじまつり」とともに、その前週に約8000発の花火が打ち上がる「ふくしま花火大会」(写真)も合わせてご紹介。暑い夏の福島で2週続けて行われる“灼熱”イベントを、ぜひ現地で体感してみてください。
新わらじ音頭の生演奏に合わせて、巨大な大わらじが街中をパレード
長さ約12mにも及ぶ日本一の大わらじが登場する「福島わらじまつり」。街のシンボル、信夫山(しのぶやま)に鎮座する羽黒神社の伝統行事「暁まいり」を由来とし、1970年にスタートした、市内を代表する夏の風物詩です。毎年2月に行われる「暁まいり」では、健脚祈願として片足分の大わらじが奉納されますが、もう片足分を奉納して両足分とすることで、より一層の健脚を祈願しています。3日間行われるお祭りの最初の2日間は、笛太鼓の演奏に合わせて踊る「わらじおどり」や、大わらじのパレードなどを実施。最終日となる3日目に大わらじが羽黒神社へ奉納されます。最大の見どころは、大わらじのパレード。和太鼓と篠笛の音色がミックスされた「新わらじ音頭」の生演奏に合わせて、ワッショイ! の掛け声とともに会場を進む大わらじの行進は、圧巻の迫力です。
第56回 福島わらじまつり
DATA
日程:8月1日(金)~3日(日)
会場:国道13号線(信夫通り)・駅前通り、羽黒神社(3日)
電話:024-572-7118(実行委員会)
https://www.waraji.co.jp/
花火と音楽が織りなすダイナミックな花火ショーに感動必至!
「福島わらじまつり」の前週、7月26日(土)に行われる「第47回 ふくしま花火大会」。福島駅から車で約15分、阿武隈川と松川合流点の河川敷にある信夫ケ丘緑地から、約8000発の花火が打ち上がります。「ふくしま旅の幕開け、光の祝祭」をテーマに掲げる今回は、約6年ぶりに復活するメッセージ花火や、JRA福島競馬場の協賛で実現した音楽と花火がシンクロした花火ショーなどが見どころ。川沿いの開放的なロケーションのなか、間近に見上げる花火は迫力満点です。当日は屋台なども多数出店するほか、信夫ケ丘緑地と信夫ケ丘球場、下釜運動公園にはプレミアム席(有料観覧席)も用意。グルメを味わいながら、ゆったりと至福のひと時を堪能することもできます!
第47回 ふくしま花火大会
DATA
日程:7月26日(土)
会場:福島市信夫ケ丘緑地
電話:024-525-3720(福島市にぎわい商業課)
https://www.city.fukushima.fukushima.jp/kanko-bunka-sports/kanko/4/13788.html
夏に福島市を訪れたならぜひ味わってほしいのが、みずみずしいモモです。全国2位の産出額を誇るモモは、初夏から秋にかけて多くの品種が次々と旬を迎える“フルーツ王国”福島の代表格。例年7月上旬頃から収穫が始まり、8月にはあふれんばかりの果汁が特徴の「あかつき」が食べごろを迎えます。モモ狩りを楽しめる観光果樹園も数多くあるので、夏のイベントとともにこちらもチェックしてみては?
- 各イベントの詳細は、お出かけ前にご確認ください。