
宮城県北西部にあり、国民保養温泉地に指定されている鳴子温泉郷や新緑シーズンも美しい県指定の名勝・鳴子峡が有名な大崎市。一方で、江合川や鳴瀬川が潤す世界農業遺産の大崎耕土が育んだブランド米・ササニシキ誕生の地としても知られています。今回は、そんな水の恵みが豊かな街で、気温の上がるこれからの季節に訪れてほしい、水辺スポットをご紹介。
天候や時間帯によって湖面の色が変化すると話題のカルデラ湖「潟沼」(写真)と、江戸時代初期に山を手掘りして作られた農業用水路の「南原穴堰」は、どちらも鳴子温泉郷の近くに位置。“奥州三名湯”の一つに数えられる鳴子温泉など5つの温泉地からなり、日本にある10種の泉質のうち7種を楽しめる鳴子温泉郷を満喫する手段のひとつとして、散策もおすすめです。
貸しボートやレイクツアーも人気! 湖面の色が変化する神秘的な湖


「潟沼」は、平安時代の837年に起きた潟山の噴火でできた湖。湖底から絶えずガスが噴き出す日本有数の酸性湖で、その影響などもあってエメラルドグリーンやスカイブルー、濃い青色などに日々色を変える湖面が、神秘的で美しいと評判です。湖の周囲に整備された約1.3㎞の遊歩道で湖畔散策を楽しめるほか、ジビエ料理や温泉水コーヒーが味わえるレストハウスではボートの貸し出しもあり。初心者でも楽しめるカヤックの一種、パックラフトで湖面をゆっくり進みながら火山の成り立ちや環境に触れられるレイクツアー(要予約)も人気です。
潟沼
DATA
住所:宮城県大崎市鳴子温泉湯元地内
電話:0229-83-3441(鳴子温泉郷観光案内所)
https://www.welcome-naruko.jp/
当時のままの姿を残す涼やかな水路で先人の知恵や歴史に思いをはせる


鳴子温泉郷の西部にある南原集落の農業用水を運ぶ「南原穴堰」は、江戸時代初期の1644年から約3年をかけて山を手掘りして作った総延長1880m(トンネル部分1330m)の水路です。完成から現在に至るまで約380年に渡って、当時のままの姿で地域の暮らしを守り続けている重要な水管理施設は、2024年には世界かんがい施設遺産にも認定・登録されていて、木々の緑が心地よい新緑シーズンには、暑さや梅雨のジメジメを吹き飛ばすような涼やかな景観に。先人の知恵や歴史に思いをはせながら、大自然のなかを散策してみては?
南原穴堰
DATA
住所:宮城県大崎市鳴子温泉南原地内
電話:0229-23-2281(大崎市産業経済部農政企画課世界農業遺産未来戦略室)
https://osakikoudo.jp/fieldmuseummap/naruko/
ササニシキを生んだ“お米の聖地”へ訪れたなら、美味しいお米を味わわずには帰れません。市内では南原地区の「ゆきむすび」など各地域で魅力的なブランド米が作られていますが、大崎耕土で作られる「ささ結(むすび)」は、炊きあがりの香りと色艶に優れ、粘りは控えめなササニシキの“直系”ともいえる品種。道の駅などで購入できるほか、市内の飲食店でも食べられるので、ぜひ味わってみてください。




































