
山形へ行くなら、初秋を狙ってほしいのです。夏の名残の暑さと、朝晩のひんやりした空気が入れ替わるこの時期、県内のあちこちで食にまつわる催しが動き出します。屋外で味わうもの、店をめぐって食べ比べるもの、その場でもぎ取って口に運ぶもの。どれも山形の土地と気候があってこそ育った味です。ここでは、観光の合間に立ち寄れるものばかりを5つ、厳選してご紹介します。お腹をすかせて読み進めてください!
直径6.5mの大鍋で味わう、山形の秋の風物詩
「第38回日本一の芋煮会フェスティバル」


山形の初秋を代表する味覚といえば、里芋、牛肉、こんにゃく、ねぎなどを醤油味で煮込む「芋煮」です。その食文化を圧巻のスケールで楽しめるのが、「日本一の芋煮会フェスティバル」。直径6.5mの大鍋「三代目鍋太郎」を使い、約3万食分の芋煮を調理します。会場では重機を使って鍋をかき混ぜる、山形ならではの豪快な光景も名物。馬見ヶ崎川の河川敷で、秋風に吹かれながら味わう一杯は、まさに“食欲の本番”の幕開けです。
DATA
第38回日本一の芋煮会フェスティバル
住所:山形県山形市 馬見ヶ崎川河川敷 双月橋付近
開催日:2026年9月20日
時間:配食開始 9:20~ ※整理券配布開始 8:30~
料金:事前受付チケット 1杯600円、当日受付整理券 1杯700円
問い合わせ:023-622-0141(日本一の芋煮会フェスティバル協議会事務局)
公式サイト:https://imoni-fes.jp/
蔵王・山寺・高瀬の味覚が集まる
秋の産直イベント「山形まるごと市」


山形の旬を探すなら、「山形まるごと市」へ。山形まるごと市は、蔵王温泉、山寺、高瀬、西蔵王などで行われ、山形市内各地の名産品や農産物が集まる産直イベントです。4月から11月の間の、主に土曜・日曜・祝日に開催され、初秋には、果物や野菜、加工品など、土地ごとのおいしいものが並び、観光の途中に山形の味をまとめて楽しめます。地元の方と話しながら買い物できるのも魅力で、旅のおみやげ探しにもぴったりです。開催場所や日程の詳細は、公式サイトをチェック!
DATA
山形まるごと市
会場:蔵王温泉、山寺、高瀬、西蔵王ほかほか
開催日:会場により異なる
料金:入場無料 ※商品購入は別途
問い合わせ:023-641-1212(山形まるごと市実行委員会/山形市観光戦略課内)
公式サイト:
https://www.city.yamagata-yamagata.lg.jp/jigyosya/miryoku/kankojoho/1009309.html
中華そばも冷しらーめんも食べ歩きたい
「ラーメンの聖地、山形市」


山形のグルメ旅で、そばと並んで外せないのがラーメンです。山形市は総務省家計調査の中華そば外食支出額で2025年まで4連覇を達成した“ラーメンの聖地”。昔ながらの中華そば、辛みそラーメン、納豆ラーメン、魚介系など種類も豊富で、暑さが残る初秋には山形市発祥とされる冷しらーめんも人気です。市内のラーメン店を紹介するラーメンサイト「#推しメンやまがた」を活用すれば、観光ルートに合わせた一杯を探せます。
DATA
ラーメンの聖地、山形市
会場:山形市内のラーメン店各所
料金:店舗・メニューにより異なる
問い合わせ:023-641-1212(山形市ブランド戦略課)
山形市ラーメンサイト「#推しメンやまがた」:https://www.oshimen-yamagata.jp/
香り、のど越し、板そばまで。
山形のそば文化を食べ歩く「そば街道やまがた」


山形の初秋グルメを語るなら、そばは外せません。「そば街道やまがた」は、山形市内の個性豊かなそば店をめぐる食べ歩き企画です。細打ちで上品なのど越しを楽しむ店、噛むほどに香りが広がる田舎そばの店、山形らしい板そばを味わえる店など、同じそばでも表情はさまざま。さらに、親鶏のだしと歯ごたえを楽しむ「冷たい肉そば」も山形で親しまれる一杯。観光の合間に一軒訪ねれば、山形の食文化の奥行きを、香り高いそばから感じられます。
DATA
そば街道やまがた
会場:山形市内の参加そば店各所
料金:店舗・メニューにより異なる
問い合わせ:023-622-8158(山形市麺類食堂協同組合)
公式サイト:https://www.yamagata-men.com/soba
山寺観光と一緒に楽しむ、初秋のぶどう狩り
「うぐいすの宿観光果樹園」


フルーツ王国としても有名な山形。その山形の初秋の味覚をその場で味わうなら、山寺近くの「うぐいすの宿観光果樹園」へ。さくらんぼやりんご、西洋梨、ぶどうを栽培する観光果樹園で、2026年は8月28日に観光ぶどう園が開園しています。巨峰や黄玉、高墨などの大粒ぶどうを楽しめるプランもあり、山寺観光と組み合わせやすいのが魅力です。清流立谷川が流れる扇状地の土壌を生かし、有機質肥料を基本に果物作りに取り組んでいるのもポイント。畑で味わう一粒が、秋の山形旅を甘く彩ります。お問い合わせは公式サイトのメールフォ-ムよりお願いいたします。
DATA
うぐいすの宿観光果樹園
住所:山形県山形市大字山寺1973-1533
営業時間:9:00~17:00 ※電話受付時間
開園状況:2026年8月28日 観光ぶどう園開園
料金:ぶどう狩り体験メニュー 40分食べ放題
大人(小学生以上)1400円~ 子供(3歳以上)700円~
備考:体験予約は電話ではなく、予約サイトから受付
公式サイト:https://kudamonoland.net/
秋風が立つころが、山形は一年でいちばん饒舌になる季節かもしれません。大鍋から立ちのぼる湯気、そば屋ののれん、果樹園の土のにおい。悲しいかな、そのどれもが写真だけで届けるのが難しい。食のために人が集まる催しがあり、食を供するために伸びる街道がある。その街を、食べるためだけに旅をする。そんな贅沢を許してくれるのが山形市なのです。





































