太平洋に面した青森県南東部に位置し、国内屈指の漁港を持つ八戸市。豊かな自然に恵まれた秋の市内では、日本一脂がのったサバとも言われる八戸前沖さばや南郷地区でのリンゴ狩りを楽しめるほか、約2000本のサクラや、モミジ、カエデなどが色づく八戸公園の紅葉も10月下旬頃(例年)から見ごろを迎えます。そんな秋の魅力が満載の八戸を代表する観光スポットの一つとして知られるのが、市内東部に広がる種差海岸(写真)。
東北復興のシンボルとして整備されたロングトレイル(長距離自然歩道)、みちのく潮風トレイルのコースにもなっている全長約12㎞の海岸です。650種を超える植物が自生し、初夏から秋にかけて多くの花が咲くため、夏の観光スポットのイメージがありますが、気温が落ち着き、澄んだ空気や穏やかな風を感じられる秋に訪れるのもおすすめ。そこで今回は、種差海岸散策の途中で立ち寄りたい海岸近くの海カフェ3軒をご紹介しようと思います。
天然芝生を見渡す店内で種差にちなんだメニューを堪能
まず1軒目は、種差海岸インフォメーションセンターに隣接する無料休憩所内の「海カフェたねさし」です。波打ち際近くまで続く天然芝生を見渡せる店内では、国内産のサバを使い、野菜もたっぷりのさばサンド(880円)や芝生をイメージしたメロンソーダのたねさしの芝生(550円)など、種差にちなんだ軽食やデザート、ドリンクなどを提供。種差海岸で獲れる海藻や貝をメインにした春先のしゃぶしゃぶや、近隣の牧場から直送する短角牛を使ったフェアなど、季節ごとの限定メニューやイベントにも注目です。
海カフェたねさし
DATA
住所:青森県八戸市大字鮫町字棚久保14-167
電話:0178-32-7175
https://acpromote.jp/umi-cafe-tanesashi/
絶品ソフトクリーム×絶好のロケーションでSNS映え必至♪
2軒目は、葦毛崎展望台のふもとにある「カフェテラス ホロンバイル」。青森三大ソフトクリームの一つに数えられるソフトクリームが看板メニューで、なかでもミルクの深みを生かしたコクと甘みを堪能できるまきばソフト(460円)が一番人気です。太平洋を望むロケーションが自慢の店内で味わうのも最高ですが、テイクアウトして近くの遊歩道を歩きながら楽しむ人や、かつては旧日本軍の軍事施設だった展望台やお店の外観をバックにソフトクリームを撮影する人も多数。
カフェテラス ホロンバイル
DATA
住所:青森県八戸市大字鮫町字先祖ケ久保10-3
電話:0178-33-2222
https://x.com/cafe_horonbairu
種差散策の拠点にしたい宿泊&物販もそろった複合施設
最後にご紹介するのは、2025年5月にグランドオープンしたばかりの「ミチル種差」です。カフェ利用もできるレストランでは、天然芝生地の近くに位置するスタイリッシュな空間の中で、少し贅沢な1日限定15食のランチコース(写真、3740円)やパスタ、スイーツなどを提供。夜は北奥羽の新鮮な食材を使った創作フルコース(予約制)を味わえるほか、10月末までは天然芝と水平線を望むテラス席で楽しめる宿泊BBQプランも実施しています。全戸建て・テラス付きの宿泊施設、お土産探しにぴったりのセレクトショップも併設。
ミチル種差
DATA
住所:青森県八戸市大字鮫町字棚久保14-124
電話:0178-70-5256(予約専用)
https://michill-tanesashi.com/
「どこかの天体から人がきて地球の美しさを教えてやらねばならないはめになったとき、一番にこの種差海岸に案内してやろうとおもったりした。」と、著書の中で言及した司馬遼太郎ら、どこまでも続く海岸線と芝生、海や空がつくり上げる景観に触れた多くの画家や作家が作品を残した種差海岸。それぞれ違った楽しみ方ができる3つのカフェをチェックして、思い思いの方法で自然の美しさにどっぷり浸る秋旅を満喫してください。
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