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ご当地麺もある“偏差値”の高いさいたま市のラーメン

2021年11月16日 12:00 更新

文●越智龍二　イラスト●サタケシュンスケ

埼玉県の南部に位置し、130万人以上が暮らすさいたま市。東京にも程近い、日本有数の大都市でありながら、見沼田んぼや荒川の河川敷など豊かな自然にも恵まれ、暮らしやすい街として近年、人気が高まっています。また、「大宮の盆栽」や「浦和のうなぎ」、「岩槻の人形」などの伝統産業がある街には、個性あふれる「大宮ナポリタン」や「豆腐ラーメン」（写真）などのご当地グルメもそろっています。

「豆腐ラーメン」は、醤油味のスープに、豆腐と挽き肉のあんかけをのせたもので、県内のグルメイベント「埼玉B級ご当地グルメ王決定戦」で優勝した定番のグルメです。現在、市内の3店舗で提供されるご当地麺「豆腐ラーメン」のほか、大宮、浦和など激戦区の多いさいたま市は、レベルの高いラーメン店がそろっていることでも有名です。

ご当地B級グルメ「豆腐ラーメン」の元祖

レストラン大手門

豆腐ラーメンの元祖とされるのが、「レストラン大手門」。市民会館いわつきの中にあるレストランながら、1970（昭和45）年にまかないで出されたメニューにヒントを得て開発した「トーフラーメン」（630円、写真）が評判に！ 大きめにカットした豆腐入りの餡がかかった鶏ガラベースのさっぱりスープに、ピリ辛の挽き肉と中太縮れ麺が絡む、癒し系な味わいです。

地域のソウルフード「スタミナラーメン」

娘娘 北浦和店

同じく地域で愛されるご当地ラーメンを味わえるのが「娘娘（にゃんにゃん）」。醤油味のラーメンに、ニラや挽き肉、豆板醤を入れた辛口のあんをかけた「スタミナラーメン」（500円、写真）は、スパイスが効いたクセになる味わいで、周辺住民のソウルフードとして愛されています。他店のスタミナラーメンと比べると、辛さ控えめで値段がリーズナブルなのも人気の理由です。

芸術的な一杯が味わえる鶏そば専門店

鶏そば 一瑳

浦和駅の近くにある、行列の絶えない店が「鶏そば 一瑳（いっさ）」です。写真の「あっさり鶏そば」（750円、写真）は、鶏ガラをベースにじっくり炊き上げ、カツオと昆布の効いた塩ダレを合わせたスープが特徴。鶏の旨味が凝縮したふくよかな味ながら、さっぱりとした後味で、自家製の細麺、香ばしい鶏チャーシューとも調和した芸術的な一杯です。

市内に3店舗を構えるG系の雄

ラーメンの店 どでん

市内のG系ファンの胃袋をわし掴みにしているのが、「ラーメンの店 どでん」。山盛りのボリュームに加えて味も抜群で、市内の3店舗（北浦和、大宮、さいたま新都心※つけ麺が中心）はどこも客足が絶えません（川口市にも支店あり）。「ラーメン」（850円、写真は豚増し＋350円）は、豚の旨味たっぷりの濃厚なスープに、ワシワシ食感の自家製極太麺とたっぷりの野菜、特製の味付けアブラが絶妙にマッチ！

深いコクと香りが自慢の長岡生姜醤油ラーメン

オランダ軒

新潟の長岡生姜醤油ラーメンで定評のある店が「オランダ軒」。豚骨と鶏ガラに大量の生姜を加え、チャーシューの煮汁で味を整えるスープは、深いコクと旨味、鼻を抜ける生姜の香りが特徴です。写真は、ふっくら食感の豚ウデ肉チャーシューが絶品の「しょうゆチャーシューメン」（1200円）。2022年に市内で移転予定なので、行く前にTwitterで確認を。

大宮駅に新幹線6路線が集結する「東日本の玄関口」としても発展するさいたま市。市内にはラーメン偏差値の高い店がしのぎを削っています。新幹線にのる前に、レベルの高い一杯を味わっていきませんか？

※記事内の価格はすべて税込です。販売価格は予告なく変更される場合があります。