新潟市美術館では5月22日まで、「宮城県美術館所蔵 絵本原画の世界2022 こどものとも―『ぐりとぐら』も、生まれた場所。」を開催中。
「ぐりとぐら」「はじめてのおつかい」など、世代を超えて愛されるタイトルを数多く生み出してきた月刊絵本「こどものとも」。毎号ひとつの物語を1人の作家がすべて手掛けるという当時類のないかたちで、1956年に福音館書店から創刊された。「子どもが最初に出会う絵本にこそ一級の芸術作品を」との思いから、これらの絵本には日本画、洋画、彫刻、デザイン、漫画など様々な芸術分野の作家が参加。第一線で活躍する作家たちにとっても思い思いの手法や可能性を試す表現の場となり、やがてそこからは絵本を主な創作の舞台とする作家も育っていくなど、児童書の出版にも大きな転機をもたらした。
本展では、宮城県美術館が所蔵するおよそ550タイトルの絵本原画の中から、「こどものとも」草創期に関わる重要な作品や人気作はもちろん、今回初めて展示するものや新潟県ゆかりの作家の作品を展示。子どもだけでなく大人にも広く親しまれる今日の絵本文化の歩みと原点を知ることができる。
DATA
開催期間:5月22日まで
休館日 :月曜日(5月2日は開館)
開館時間:9時30分~18時(観覧券販売は閉館30分前まで)
会場 :新潟市美術館 企画展示室
観覧料 :一般1200円/大学生・高校生900円/中学生以下無料
※障がい者手帳・療育手帳の提示で本人および介助者1名無料
※団体料金・リピーター割引あり
※ミニチュアライフ展以降の新津美術館の企画展観覧券を持参で割引
※平日15時以降に当日観覧券は割引