トミオカホワイト美術館では7月19日まで、「富岡惣一郎 生誕100年『白の旅』」を開催中。
富岡惣一郎は、今年で生誕100年を迎えた。1994年に72歳で生涯を閉じるまで数多くの作品を制作したが、画家一本で歩み出したのは43歳の時。独学で油絵を学び、新制作協会への出品を続け、1953年(31歳)に初入選。そこで出会った先輩たちとスキーに出掛けた志賀高原で、純白の大自然に囲まれ、心の奥底に記憶されていた故郷高田の美しい雪景色を思い出し、雪の虜となって白の世界との長い付き合いが始まる。その後、独自の白油絵の具「トミオカホワイト」が完成し、その絵の具で雪の世界を描いた作品が1962年(40歳)に現代日本美術展で第一回コンクール賞、1963年(41歳)にはサンパウロ国際ビエンナーレ展の近代美術館賞を受賞した。
本展では、ニューヨーク時代の独自性を追求した抽象作品、1985年に飛行機での取材で行ったアラスカ氷河の抽象美を中心に富岡惣一郎の白の旅を辿る。
DATA
開催期間:7月19日まで
休館日 :毎週水曜日
開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
入館料 :一般500円/小中高校生250円
※団体料金あり
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