福島県福島市「福島県立美術館」は9月3日~10月16日の期間、「生誕100年 朝倉摂展」を開催する。
朝倉摂(1922-2014)は、文化功労者となった舞台美術家。一方では日本画家でもあり、また挿絵画家でもあった。彫刻家・朝倉文夫を父に持った朝倉は、はじめは伊東深水に師事して清新な女性像を文展に出品。終戦後には社会派の立場を明らかにし、労働者や子供たちの姿を力強く描き出した。1950年代にはいわきの常磐炭田に取材しており、福島県ともゆかりのある画家。社会の弱者や働く女性への共感は、舞台美術や絵本挿絵にも引き継がれる。
本展は、絵画・舞台美術下図・絵本原画などおよそ200点を展示する初の大規模企画展。戦中・戦後期の日本を駆け抜けた表現者・朝倉摂の全貌に迫る。
DATA
開催期間:9月3日〜10月16日
休館日:9月5日、9月12日、9月20日、9月26日、10月3日、10月11日
観覧料:一般・大学生1000円/高校生600円/小・中学生400円/未就学児無料
※団体料金あり
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の持参で本人無料