新潟市新津美術館は12月25日まで、「-画業50年のあゆみ‐ 黒井健 絵本原画展」を開催中。
新潟市出身の絵本画家・黒井健(1947~)は、新潟大学教育学部を卒業し、東京の出版社で絵本の編集に携わったのち、イラストレーターとして独立。1976年に初めての絵本「あめってあめ」(矢崎節夫・作)を出版して以降、新美南吉の「ごんぎつね」や「手ぶくろを買いに」、宮沢賢治の「猫の事務所」、間所ひさこの「ころわん」シリーズなど300冊以上の児童文学や絵本の挿絵を描き続けている。また、イラストだけでなく自ら文章を書いた「ミシシッピ」「雲へ」などの絵本も出版。さらに2007年には中越地震からの復興支援を目的に、黒井がイラストを描き長岡市出身の星野知子がエッセーを添えた「ふる里へ」を発行するなど、新潟にゆかりの深い作家としても活躍している。
本展ではこうした代表作のほか、初期に手掛けた貴重なカットから、子どもの創造力とは何かを問いかけ話題となった「まっくろ」(高崎卓馬・作)など新作絵本の原画まで、全8章およそ230点で構成され、黒井健の世界の魅力に迫る。
DATA
会期:12月25日まで
休館日:月曜日(ただし12月19日は開館)
開館時間:10時~17時(観覧券販売は16時30分まで)
観覧料:一般1000円/大学・高校生800円/中学生以下無料
※団体料金あり、各種割引・観覧料免除あり(詳細はこちらを確認のこと)
※12月15日は親子で会話を楽しみながら鑑賞できる「こどもタイム」(10時~13時)を実施