富山県の高岡市美術館は5月7日まで、「ウィリアム・モリス 英国の風景とともにめぐるデザインの軌跡」を開催中。
ウィリアム・モリスは19世紀の英国で、芸術家、詩人、作家、思想家、社会運動家など多彩な分野で活躍した。なかでも職人による手仕事に回帰し、芸術と日常生活との統合を目指した「アーツ・アンド・クラフツ運動」を先導したことで知られ、その理念と実践は世界各国に影響を及ぼした。
本展では、その幼少期から晩年に至るまで、デザイナーとしてのモリスの生涯をひも解く。モリスと仲間たちによって手掛けられた壁紙や染織品、書籍や椅子などおよそ80点に、写真家・織作峰子氏(大阪芸術大学教授)が撮影したモリスゆかりの建築物や発想の源泉を思わせる英国の風景などの写真およそ20点を組み合わせ、デザインの軌跡をたどる。
また、関連行事として、織作峰子氏の講演会「ウィリアム・モリスの足跡を訪ねて」(4月16日)、担当学芸員によるトーク(4月22日)も開催する(いずれも聴講無料、事前申込制)。
DATA
会期:~5月7日
休館日:月曜日
※月曜日が祝・休日の場合は開館し、翌平日に休館
※5月1日は臨時開館
開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
観覧料
一般:1200円(前売・団体・シニア900円)
大学生・高校生:700円(団体560円)
中学生以下:無料
※団体は20名以上
※身体障がい者・精神障がい者保健福祉・療育など各種手帳を持つ人および付き添い(1名)は観覧料が半額