富山県高岡市にて4月30日・5月1日、「高岡御車山祭」が開催される(4月30日は宵祭・ライトアップ)。
天正16年(1588年)、豊臣秀吉が聚楽第に後陽成天皇の行幸を仰いだ際に使用したものとされ、加賀前田家初代当主前田利家が秀吉より拝領し、二代当主前田利長が慶長14年(1609年)に高岡城を築くにあたり町民に与えられたのが始まりと伝えられている。京都祇園の祭礼にならって鉾山に改造され、高岡関野神社の祭礼日に神輿と共に曳廻されてより以来、今日に至るまで高岡の発展とともに継承。
高岡御車山は、重要有形・無形民俗文化財、両方の指定を受ける国内5件のうちのひとつに数えられ、ユネスコ無形文化遺産への登録が決定された。
4月30日には各町の町屋にて人形や幔幕など組み上げる前の御車山の部材や以前使用されていた部材などが展示される宵祭、および山町内の2ヵ所に設置された臨時山倉と高岡御車山会館にてライトアップが行なわれる。5月1日には7基の御車山を修祓(お祓いの神事)の後、山町およびその周辺を曳き廻す奉曳(ぶえい)が行なわれる。
DATA
開催日時
5月1日:11時~18時
4月30日:18時30分~21時
場所:山町およびその周辺
※天候により開催中止、内容が変更となる場合がある