東京大学大学院都市デザイン研究室は10月8日・9日、群馬県・水上温泉にて「旧一葉亭エネルギーセンター」、「旧ひがき寮」にて「廃墟再生マルシェ2023@水上温泉」 を開催する。
みなかみ町の中心温泉街では、かつて繁栄していた廃業旅館などが各所にあるが、一部解体のスタートやリノベーションまちづくりの進展でようやくその風景が変わってきている。みなかみ町・群馬銀行・オープンハウスグループと東京大学大学院都市デザイン研究室のプロジェクトチームがタッグを組み、昨年10月、温泉街の最奥にある廃墟「旧ひがき寮」を活用して開催された第1回「ミニ廃墟再生マルシェ」は大反響で、2日間で1300名の来場者で賑わった。
今回の第2回は「旧一葉亭エネルギーセンター」と呼ばれる2つ目の廃墟を手入れし、そこを第1会場にマルシェを企画する。解体が進む大型廃業旅館の一角を暫定利用し、数年後に誕生する水上温泉街の中心広場・施設の賑わいを一足早く感じ取れる2日間となる。
旧一葉亭エネルギーセンターは、かつては旧古家ホテルの客室棟として使われていたが、その後、旧ひがきホテルや旧一葉亭ホテルの従業員寮や機械室などの用途を転々としてきた施設。利根川に大きく面しており、豊かな渓畔林や渓流の音を楽しめる魅力がある。温泉街めぐりの出発点となる公共駐車場に面している点も特徴だ。
その独特な景観から昨年大好評を博した「旧ひがき寮」も、引き続き第2会場として活用される。草木染めの小物やドライフラワー、オーガニック食品、リラクゼーション系のショップが出店するほか、東大院生たちが温泉街をリサーチした内容や再生案を示す模型の展示なども行われる。また、夕方以降は大きなキャンドルスタンドが中庭に設置され、アーティストと一緒に来場者も参加型で楽しめるキャンドルワークショップが予定されている。
DATA
日程:10月8日・9日
時間
10月8日:11時〜20時
10月9日:11時〜16時
第1会場:水上温泉 旧一葉亭エネルギーセンター(群馬県みなかみ町湯原704 ※温泉街駐車場横)
第2会場:水上温泉 旧ひがき寮(群馬県みなかみ町湯原641)