札幌国際短編映画祭(NoMaps実行委員会)は11月23日〜26日、札幌の映画館「サツゲキ」にて「第18回札幌国際短編映画祭」を開催する。
今年の応募数は世界97の国と地域から2663作品。この中からコンペティション・ノミネート作品、オフィシャルセレクション(24の国地域、81作品)が選ばれ、ここから国際審査員の審査を経てグランプリ作品ほか各賞が決定した。今年のテーマは「平和への願い」としており、とくに多様性を意識してプログラムしたという。
グランプリはサイラス・ネシュバ監督「赤いスーツケース」が受賞。赤いスーツケースは2023年の米国アカデミー賞にノミネートされた話題作で、日本初公開となる。国内の最高賞である最優秀国内作品賞は大金康平監督の「ささくれ」となったほか、日本初公開作品のコンペティション「ジャパン・プレミア・アワード」では泉原昭人監督の「カワウソ」が受賞した。
ウクライナの2作品、ウクライナ難民が数多く出演する短編「引き裂かれても」およびショート・ドキュメンタリー「生きる者のエレジー」も受賞。さらに、ロヒンギャ難民の取材を開始してきたドキュメンタリー作家・久保田徹さんをゲストに、ミャンマーの現状やミャンマー人のクリエイターを支援するための活動「Docu Athan(ドキュアッタン)」について作品を見ながら解説。このほか、注目の俳優・有名俳優が出演する日本の短編映画全4作品を上映。
マーケットイベントとして、「ゲーム映像の世界」では「FINAL FANTASY」シリーズのゲームムービー製作にも関わるプロデューサー・坂本雅司氏がゲストイン。「有名ゲームの映像は誰が作っているのか?」意外と知られていないゲームの世界の映像制作やクリエーターにスポット当てる。また、「Netflix『ヤキトリ』の舞台裏」ではテクノアーティストのケンイシイ、安保英樹監督をゲストに音楽制作秘話や札幌でのアニメーション制作の舞台裏に迫る。
DATA
劇場上映
会期:11月23日~26日
会場:サツゲキ(札幌市中央区南2条西5丁目 狸小路5丁目)
マーケット・イベント
会期:11月24日~26日(日)
会場:イベントスペースEDiT(札幌市中央区南2条西6丁目13−1 南2西6ビル 地下1F)
オンライン上映
会期:12月8日~22日の期間にチケット販売