青森県八戸市にて2月17日~20日、「八戸えんぶり」が開催される。
八戸地方に春を呼び豊年を祈願する郷土芸能。およそ30組のえんぶり組が一日を通して八戸市中心街ほか市内各所でえんぶりを披露する。えんぶりの踊りには苗作りから田植え、草取り、稲刈りを経て、米俵を大地主の旦那様に納めるまでの一連の流れが凝縮されており、一番の見どころは、太夫(たゆう)と呼ばれる舞手が、馬の頭をかたどった華やかな烏帽子を被り、頭を大きく振って舞う「摺(す)り」。「田んぼの上をならすように摺る」ことに由来しているという力強い動きで、冬の間眠っている田の神を揺さぶり起こす。
その他にも、太夫の舞の合間に子どもたちが披露する祝福芸も見どころという。「えびす舞」「えんこえんこ」「大黒舞」「松の舞」などの様々な演目が疲労される。
全えんぶり組が長者山新羅神社に集まって本殿の前でえんぶりの舞を奉納する「奉納摺り」の後は、長者山新羅神社での奉納を終えた各えんぶり組が八戸市中心街まで練り歩く「えんぶり行列」が実施される。
また、八戸市庁前広場にて開催される「御前えんぶり」、史跡根城(ねじょう)の本丸主殿前での「史跡根城えんぶり」(要入場料)や、SG GROUPホールはちのへ(八戸市公会堂)での「えんぶり公演」(有料)、八戸市庁前広場の特設ステージの一般公開、国登録有形文化財に指定されている更上閣での「お庭えんぶり」、八戸市庁前広場で焚かれたかがり火の明かりの中でえんぶりを行う「かがり火えんぶり」なども上演される。
DATA
開催期間:2月17日~20日
料金
・えんぶり公演(八戸市公会堂):通常料金1500円/団体料金1350円
※前売当日同額、中学生以下無料、団体は20名以上
問い合わせ:アート&コミュニティ 0178-47-7737
・お庭えんぶり(更上閣)
1・2列目(座布団):1枚3500円
3列目以降(座布団/椅子席):1枚3000円
※全席指定席(八戸せんべい汁・甘酒付き)
観覧券は全国のローソンまたはミニストップのLoppi端末で購入のこと(Lコード:21488)