仙台文学館は4月26日より、特別展「詩人・山村暮鳥展 ―雲もまた自分のようだ―」を開催する。
明治末から大正期に活躍した仙台ゆかりの詩人、山村暮鳥の生涯と作品を紹介する展覧会。
1884年に現在の群馬県高崎市に生まれた暮鳥は、日本聖公会の伝道師として働きながら詩を創作し、病気と貧困に苦しみながらも、童話や童謡、小説など多様な作品を残している。
暮鳥は1909年、25歳のときに日本聖公会仙台基督教会に着任し、およそ10ヵ月滞在した。この間に2冊のパンフレット詩集を出版し、地元の文学青年たちと交流。仙台を離れた後も彼らの文芸活動に関わるなど、仙台との縁を持ち続けた。
今回の展示は、群馬県立土屋文明記念文学館の所蔵資料・展示パネルをもとに、暮鳥と仙台との関わりに着目したコーナーも設けられている。
また、関連イベントとして、6月1日には東北大学名誉教授の佐藤伸宏氏による講座「山村暮鳥の詩をどう読むか」を開催。また6月21日には芝原弘氏による朗読のひととき「山村暮鳥特集」も予定されている。どちらのイベントも特別展観覧券の半券が必要となる。
DATA
特別展 詩人・山村暮鳥展 ―雲もまた自分のようだ―
会場:仙台文学館
期間:4月26日~6月29日
休館日:月曜日(5月5日は開館)、4月30日、5月7日、5月22日、6月26日
時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
住所:宮城県仙台市青葉区北根2-7-1
料金:一般810円、高校生460円、小・中学生230円 ※各種割引あり
※小・中学生は「どこでもパスポート」等の持参で無料
TEL:022-271-3020