塩原温泉郷にて9月28日、「塩原温泉 古式湯まつり」が開催される。
塩原温泉は開湯1200年を誇る歴史ある温泉郷。その長い歴史のなかで、江戸時代の万治2年(1659年)には塩原を襲った大地震によって山津波が起こり、塩原温泉発祥の地である元湯が土砂に埋もれてしまい温泉の湧出が途絶えたことがあったという。当時の領主や塩原の人々はその復興を願い温泉神社に祈りを捧げ、その甲斐あって温泉が再び湧き出でるようになったといわれている。
この頃から人々はお湯への感謝と、末永い塩原の繁栄を祈り、元湯のお湯を各地区の温泉神社に分けるようになり、それが湯まつりの始まりと伝えられている。
まつり当日は、元湯の温泉から汲み取られた「御神湯(ごしんとう)」を塩原の鎮守塩原八幡宮に奉納し、そこから各地区の温泉神社や源泉に奉納するための分湯行列(ぶんとうぎょうれつ)が練り歩き、湯っ歩の里にて古式ゆかしい「分湯の儀」が執り行われる。
DATA
開催日:9月28日
時間
御神湯 湯汲み式(元湯温泉):11時~
御神湯 奉納(塩原八幡宮):12時~
分湯行列(塩原支所~湯っ歩の里):13時20分~
分湯式(湯っ歩の里):14時20分~
※その他 巫女舞奉納、お囃子お披露目などが行われる
※天候、その他の事情により内容が変更になる場合がある
※「温泉ふるまい(無料入浴)」はない