絵本の絵が大好きで、カラフルでかわいいイラストに夢中になってページをめくった記憶、ありますよね。
絵本は子どもが読むものというイメージが強いですが、大人になっても、たとえば自分が親になったときなどにも、再び触れる機会がやってきます。
「うわ〜懐かしい…」
「え?こんな深いこと言ってたの?」
「このイラストの色使い、こんなにきれいだったんだ!」
大人になって改めて読んでみると、イラストの色使いやデザインの細かさに気づいたり、子どもの頃には見過ごしていた新しい発見が沢山あります。
そう、絵本の世界は、大人になってからでも実はめちゃくちゃ面白いんです! 今回は、そんな絵本の「絵」にまつわる展覧会をご紹介します。
知っているのに見たことない「絵本の原画」を観賞できる貴重な展覧会
栃木県・宇都宮市にある「栃木県立美術館」では、10月25日(土)から12月21日(日)までの間、「絵本のひみつ展」を開催中です。本展覧会では、宮城県美術館のコレクションから「ぐりとぐらのえんそく」をはじめとする約180点の絵本原画を公開しています。誰もが知る名作絵本の「原画」を通して、その創作の裏側にある「ひみつ」を探る展覧会となっています。
私たちもよく知る「あの絵本」に、いったいどんな「ひみつ」が隠されているというのでしょう?
宮城県美術館の絵本原画コレクションは、1956年に福音館書店から創刊された月刊絵本「こどものとも」の初期作品達と、そこから絵本の世界に羽ばたいていった作家たちの手による原画を核に形成されており、山脇百合子による『ぐりとぐらのえんそく』をはじめ、山本忠敬の『しょうぼうじどうしゃじぷた』、林明子『まほうのえのぐ』、長新太『ころころにゃーん』など、今も読み継がれる名作の原画も展示されています。



誰もが聞き覚えのある絵本なのに、その原画を見たことがある、という人はほとんどいないのでは? 本展では、そんな原画ならではの描き手のタッチや画材の質感にも要注目です!
原画展覧会の他にも絵本にまつわる関連イベントとして、記念講演会「原画展でみる絵本表現のひみつ」の開催や、学芸員による「ギャラリートーク」、親子連れにもおすすめの「絵本の読み聞かせ会」などもおすすめです。
大人になった今だからこそ気づける新しい発見を、この展覧会を通して楽しんでみませんか?
DATA
宮城県美術館コレクション 絵本のひみつ展
Secret of Picture Book : Collection of The Miyagi Museum of Art
会場:栃木県立美術館 企画展示室(栃木県宇都宮市桜4-2-7)
開催期間:2025年10月25日[土]~ 12月21日[日]
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(ただし24日[月・振]は開館)、11月4日[火]、25日[火]
観覧料 一般:1,250(1,000)円、大高生:600(500)円、中学生以下:無料
※( )内は20名以上の団体料金































