
年の瀬が近づき、慌ただしくなる師走。この時期、歳の市の中でも、昔ながらの活気や賑わいを感じられる場所があります。それが、富山県南砺市福野地域で、慶安3年(1650年)の町立てから続く福野の「歳の大市」です。370年以上続く市って、本当にすごいですよね。ずっと受け継がれてきた伝統の市というのが胸熱です…!
変わらず続いてきたこの市では、都会の商業施設では味わえない、古くから続く文化と、それを支え受け継いできた地域の素朴な人情を伝えてくれます。
今回はそんな伝統の雰囲気を持った福野の「歳の大市」についてご紹介します!
370年続く伝統の風物詩、南砺市の年末を彩る福野「歳の大市」開催!

毎年12月27日、富山県南砺市の福野中心商店街にて「歳の大市」が開催されます。当日はJR福野駅近くの交差点を中心に、終日、正月用品や野菜などを扱うお店が軒を連ねます。この「歳の大市」は、慶安3年(1650年)の町立てから続く、福野地域の朝市、その締めくくりとして年末の風物詩となっているのが「歳の大市」です。
福野の「歳の大市」はその370年以上地域に受け継がれてきた歴史ある文化を守り、つなぐことを目的にすると同時に、伝統的な市ならではの人情に触れてもらうことで地域文化の魅力を再発見し、まちの活性化につなげることも目標として掲げています。
年の瀬に心まで満たされる特別な体験
「歳の大市」では、売り子さんの威勢のいい掛け声や買い求める人々の楽しそうな声。都会のスーパーやデパートでは決して味わえない、野外の市ならではの土の香りと、人から人へとモノが渡る瞬間の温かいふれあいの空気を感じられます。
大市に並ぶお店のラインナップは、年の瀬の準備に欠かせない、ブリや数の子といった新鮮な正月用品はもちろん、市のシンボルである臼や杵、せいろといった木製品、農作物販売まで、道いっぱいに並びます。市として多くのお店が並ぶほかにも、もちつき(おしるこ)や、ビンゴ大会なども予定されており、ただの市にはない賑やかさもありそうです。

この「歳の大市」を訪れれば、物の買い物だけでなく、その活気や歴史に触れることで、一年間の垢を落とし心豊かな年末を迎える準備ができるはず。日々の忙しさを忘れ、活気に満ちた空間で、温かい気持ちになってみませんか。
DATA
福野 歳の大市
開催日時:毎年12月27日 早朝~夕方
場所:福野中心商店街(通称:銀行四つ角)
住所:富山県南砺市福野






























