
昔、近所の氏神様の境内で、お焚き上げをするのを見たことがあります。あのとき感じた、寒さと熱さの奇妙な同居。そんな感覚が、ふとした瞬間に蘇ることがあります。
新潟南魚沼で江戸時代の文人とその著書をテーマにしたという、ちょっと知的な背景があるお祭りが開かれます。それが「しおざわ雪譜まつり」。このお祭りのハイライトは、盛大なお焚き上げの神事なんです。雪に閉ざされた南魚沼でも、あのときと同じ匂いがするのかな?
雪国文化を継承するお祭り「しおざわ雪譜まつり」
2026年2月21日、新潟県南魚沼市にて「しおざわ雪譜まつり」が開催されます。
本イベントは、南魚沼市(旧塩沢町)で毎年2月に開催されており、江戸時代の文人で、雪国の暮らしを記した名著『北越雪譜(ほくえつせっぷ)』の著者である鈴木牧之(すずき ぼくし)の功績をたたえて始まったもので、『北越雪譜』にも記された「豪雪地・塩沢の伝統文化」の雪国文化を後世に伝えるために行われる雪国の伝統と幻想的な雰囲気を楽しめるお祭りです。
煩悩を焼き払う炊き上げの炎、朗々と響く山伏の祈祷
「しおざわ雪譜まつり」では、歌舞伎公演・ステージイベント・露店・キッチンカーなど祭りの名前にふさわしいほど多くのイベントが行われますが、その中でも特に見どころなのが「百八灯大護摩(ひゃくやっとうだいごま)」と呼ばれる神事です。この神事は祭りのクライマックスを飾る最も幻想的な儀式で、人間の“108の煩悩を焼き払う”ため、護摩木(ごまぎ)や古札などを焚き上げ、雪の中で燃え盛る炎を前に里山伏による祈祷が行われます。周囲には数百本のろうそくが用意されており、里山伏たちが執り行う祈祷の後、周囲に配置されたその数百本のろうそくに火が灯されます。雪景色の中で炎の影が揺らめく幻想的な光景です。
神事に加えグルメやイベントも充実!
「しおざわ雪譜まつり」ではかなり色々なイベントが企画されています。特にメイン会場の「ふれあい広場・塩沢中央公園」では、飲食コーナーをはじめとしてキッチンカーや、露店が用意されているほか、「北越雪譜」の弾き語りや、塩沢歌舞伎保存会による~三国街道雪譜白浪~歌舞伎の演技から寄席まであり、野外ステージでのライブ・ダンスパフォーマンスも披露されるので、大人から子供まで楽しめるはず!
江戸時代の文人が愛した白銀の世界で五感を研ぎ澄まし、雪国の文化を全身で味わう。そんな贅沢な冬の締めくくりを南魚沼で過ごしてみませんか?
DATA
しおざわ雪譜まつり
開催日:2026年2月21日(土曜日)
開催時間:12時30分~20時15分
住所:新潟県南魚沼市塩沢
料金:無料
































