
氷点下の雪の中、裸で冷水を被るなんて、想像しただけで震えてしまいますよね。
でも!そんな凍えるような寒さを吹き飛ばすほど、巨大なローソクの炎と男たちの凄まじい熱気がある、そんなお祭りが南魚沼で開催されます。その迫力を前にすれば、寒さへの恐怖よりも「この熱狂を直接見てみたい!」という好奇心が勝ってしまうはず。
それが日本三大奇祭に数えられる「越後浦佐毘沙門堂裸押合大祭」です。
まだ雪の残る中、湯気が上がるほどのアツい迫力をぜひ直で感じてみたい…!
新潟の冬を溶かす、熱狂の「裸押合大祭」

2026年3月7日、新潟県南魚沼市の浦佐毘沙門堂(普光寺)にて「越後浦佐毘沙門堂裸押合大祭(えちごうらさびしゃもんどうはだかおしあいたいさい)」が開催されます。
本祭りは、1200年以上の歴史を持つ日本屈指の奇祭。祭りの起源は平安時代、坂上田村麻呂が国家安穏や五穀豊穣を祈願し、武士や村人たちと歌い踊って士気を高めた祝宴が起源とされています。
我先に毘沙門天に拝もうと集まり始め、多くの民衆が押し合い始め、もみ合い押合うその熱さと、 年頭にその年の除災招福を願う心から、水行をして参前する。これらのことが混じり合って 次第に裸になる者が多くなり、現在の押し合い祭りに引き継がれています。
江戸時代の文人・鈴木牧之の著書『北越雪譜』にも記されている伝統ある行事で、毎年3月の第1土曜日(本祭)とその前日に開催されます。
お祭りの見どころ
この祭りは国の重要無形民俗文化財にも指定されており、前夜祭と本祭どちらにも見どころがあります。
重さ最大50kg!「大ローソク」
大祭の前日には、前夜祭が開催されます。前夜祭では、毘沙門堂の大護摩修行で焚かれた火を大ローソクに移す献火式が行われます。この火がお祭りで使用される大ローソクの元火となります。別名「大ローソク祭り」とも呼ばれるこの行事では、高さ1メートル、重さ30kg〜50kgにもなる巨大なローソクを掲げて男衆が練り歩き、お堂に奉納します。雪景色の中に巨大な火が揺らめく光景は圧巻です。
極寒の「水行(すいぎょう)」
押合いに参加する前に男衆は必ず境内の「うがい鉢」に溜まった冷水に飛び込み、真言を唱えながら身を清める必要があります。3月の南魚沼はまだ数メートルの雪が残る極寒期。湯気を立てて水から上がる姿は非常に力強いです。
勇壮な「裸押合(はだかおしあい)」
上半身裸の男衆が「サンヨ、サンヨ!」という独特の掛け声とともに、毘沙門堂の中で激しく押し合います。これは、一段高い所に祀られた毘沙門天を「誰よりも早く、近くで参拝しようとする」信仰心から生まれた姿です。

縁起物の「福物撒与(ふくものさんよ)」
お堂の内陣から、福餅や金盃、木札などの「福物」が撒かれます。これらを手にすると1年間災難を免れると言われており、参拝者も一体となって盛り上がります。

1200年続く熱狂のお祭り、自分自身の福を掴みに行くことも含めて、このアツいパワーを直に感じてみるのもおすすめです。年に一度の奇祭見物に、南魚沼に足を伸ばしてみては?
DATA
越後浦佐毘沙門堂裸押合大祭
開催期間:
2026年3月6日(金曜日):前夜祭
2026年3月7日(土曜日):大祭当日
開催時間※下記例年のスケジュール
●前夜祭
・点火式/午後6時頃
●大祭当日
・日中行事 午前8時30分~/稚児行列、福餅撒与等
・夜行事 午後5時~午後10時45分 押合、弓張撒与、福餅撒与等
住所:新潟県南魚沼市浦佐2495番地/普光寺
































