
「セミの声とお神輿の威勢のいい掛け声が聞こえてくる!」と、お神輿には夏のイメージが強いですが、春の穏やかさと威勢のいい神輿担ぎはちょっというちょっと意外な組み合わせのお祭りをご紹介。
お神輿=夏、というイメージをいい意味で裏切ってくれるのが南砺市の「福光宇佐八幡宮 春季例大祭」です。
歴史ある春の祭り
2026年4月19日、富山県南砺市にて福光宇佐八幡宮 春季例大祭が開催されます。
福光宇佐八幡宮 春季例大祭は、地元では「福光春祭り」として親しまれ、満開の桜並木の下を黄金の神輿が練り歩きます。
記録では約220年前から続いているとされていますが、それは「再興後」と記録されており、実際にはそれ以前から行われていたであろう由緒ある行事です。昔、この地で天然痘(痘瘡)が流行した際、宇佐八幡宮に祈ったところ病が治まったという伝説があり、無病息災の願いが込められているとも言われています。
桜が舞う中を、厄年の男性たちが約1トンの神輿を担いで、町中約11キロを練り歩く。その一方で、「庵屋台(いおりやたい)」の華やかな屋台からはお囃子や庵唄が聞こえ、獅子舞が町を彩ります。神輿担ぎの力強い掛け声を聞きながら、心機一転、健やかな春を迎えられそうな気がしてきます。激しい神輿の熱気と、春らしい優雅な雰囲気。その両方が一度に味わえるのが、このお祭りの面白いところです。
お祭りの主な見どころ

勇壮な「神輿巡行」
厄年男性による神輿巡行は古くから続く伝統で、数え年で25歳、42歳、61歳の厄年の男性たちが、重さ約1トンの黄金色の神輿を担ぎます。丸一日かけて町内約11kmを巡行し、その気迫あふれる掛け声は街中に響き渡ります。また、福光宇佐八幡宮の神輿巡行では、神輿が各家の前で止まり、担ぎ手が勢いよく神輿を上下に揺らします。この「叩きつける動作」は激しい衝撃と音で、町に蔓延する悪霊や疫病(かつての天然痘など)を追い払う、疫病退散の意味があるとされており、単なるパフォーマンスではなく、文字通り「厄を追い払っている」という力強い祈願の一つです。
優雅な「庵屋台(いおりやたい)」と「獅子舞」
江戸時代末期に奉納された西町、本町、東町の3基の庵屋台が巡行します。精巧な彫刻が施された2階建ての屋台では中に入った囃子方が三味線や笛、太鼓に合わせて「庵唄(いおりうた)」を披露。精巧な造りの屋台と美しい「庵屋台唄」のメロディが、お祭りに華やかさと情緒を添えます。勇壮な獅子舞も、荒木町、川原町、天神町などの各町内から繰り出し、町中を賑わせます。
桜と神輿のコントラスト
時期が合えば、小矢部川沿いの満開の桜並木の下を神輿や屋台が通る姿を見ることができます。静かな桜の風景と、熱気あふれる祭りの対比は写真映えも抜群です。
激しい神輿の熱気と、春らしい優雅な雰囲気。その両方が一度に味わえるのが、このお祭りの面白いところです。4月の第3日曜日に南砺市で行われる病魔を払う春のお祭り、ぜひそのご利益にあやかっちゃいましょう!
DATA
福光宇佐八幡宮 福光春季例大祭
開催期間:2026年4月19日(日)※毎年4月第3日曜開催
開催時間:※各公演により異なります。
開催会場:福光宇佐八幡宮、福光市街
住所:富山県南砺市福光




































