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「えーっ!? もったいない!」美しいものを壊し合う、その瞬間を見るために、人は夜の街へ集まる。南砺市「福野夜高祭」

「ヨイヤサー!」その掛け声とともに、巨大な大行燈(おおあんどん)が、夜の街で激しく火花を散らす5月の南砺。

 今回ご紹介するのは、勇壮な「引き合い」を間近で見られる、富山県南砺市の「福野夜高祭(ふくのよたかまつり)」。日本ユネスコ未来遺産に登録された南砺市が誇る、熱い祭りの一つです。

 約2ヵ月かけて作られる巨大な大行燈が、夜の街を鮮やかに照らしながら練り歩く姿は、それだけで旅の目的になるほどのインパクトがあります。

 そしてこの祭り最大の見どころは、この美しい大行燈たちが喧嘩を繰り広げる「引き合い」! 互いに相手の行燈を壊し合う激しい攻防が見る者を釘付けにする、迫力満点のお祭りです。  

300年の熱気と伝統を受け継ぐ喧嘩祭り春祭り

富山県南砺市では、2026年5月1日(木)〜3日(土)にかけて、「福野夜高祭」を開催します。

 この祭りは、南砺市福野で毎年5月に行われる300年以上の歴史を誇る勇壮な春祭りで、「ヨイヤサ、ヨイヤサ」の掛け声とともに、高さ6m以上の「大行燈(おおあんどん)」が街中を練り回り、勇壮な夜高太鼓が打ち鳴らされます。

 祭りの起源は江戸時代。伊勢神宮から御分霊を迎える際の「神迎え」の行列を、人々が松明や行燈を持って迎えたことが始まりとされています。

 福野神明社の氏子である上町・七津屋・新町・浦町・辰巳町・横町・御蔵町の7町の人々によって、7町の中央に位置する「銀行四つ角」周辺を中心に行われるこの祭りは、笛や夜高太鼓の賑やかな前触れと共に、高さ6m以上の7つの町内の夜高行燈が町内を回っていきます。

2ヵ月かけて作った豪奢な行燈を壊し合う迫力のクライマックス!

本祭りの最大の見どころは、大きく2つあります。

1. 豪華絢爛な「夜高行燈」
 高さ6メートルを超える巨大な行燈は、すべて地域の人々の手作りです。約2ヵ月かけて造られる巨大な行燈には透かし彫りや鮮やかな彩色が施されており、夜の街に浮かび上がる姿は非常に幻想的です。

2. クライマックスの「引き合い」
 2日目の深夜に行われる「引き合い」は、若衆たちが威勢のいい掛け声とともに、相手方の行燈を壊し合う勇壮な攻防戦です。行燈がすれ違う際に、相手の行燈に飛び乗ったり、行燈の一部を引っ張って叩き壊したり、激しく壊し合う様子は、迫力満点です!

美しく作られたものが、激しく壊されていく姿を見る。その矛盾の中にこそ、この祭りの本質があります。写真や動画では絶対に届かない感動を見届けに、5月、夜の南砺へ!

DATA

福野夜高祭
開催期間:2026年5月1日・2日(宵祭)/3日(本祭)
開催時間:(宵祭)18:30~深夜 /(本祭)10:00~17:00
会場名:福野中心市街地
住所:富山県南砺市二日町1545-13 福野中部交流センター内

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