
頭上16メートルから無数の縄が一斉に放たれる瞬間は、きっと誰もが息を呑みます。
秋が深まり、冷え込みとともに冬の気配が近づく金沢。日本三名園のひとつ「兼六園」では、冬を間近に控えたこの時期にしか見ることができない秋の風物詩が見られます。
石川県金沢市の兼六園にて、毎年恒例の冬支度「雪吊り(ゆきづり)」の設置作業が11月1日からスタートします。
兼六園の冬の代名詞・雪吊り。白銀の世界に佇む雪吊りの姿も風情がありますが、庭師たちが手際よく縄を張り巡らせていく「作業風景」を間近で眺められるのは、11月から12月中旬にかけてのまさに今だけ。澄んだ秋空の下、名園が冬へと装いを変えていく躍動感あふれる光景は、この季節に訪れた人だけが出会える特別な旅のひとコマです。
圧巻! 職人技が織りなす冬の芸術
石川県金沢市の兼六園では、2026年11月1日から冬の風物詩「雪吊り」の作業が始まります。

最大の見どころは初日です。
園内随一の枝ぶりを誇る「唐崎松(からさきまつ)」の天辺へ登った職人が、高さ約16メートルから何十本もの荒縄を一気に下へと投げ下ろします。息をのむ「縄投げ」の瞬間。地上で待ち構える庭師たちが受け止め、北陸特有の重く湿った雪から枝を守るため、一本一本の枝先へと丹念に結び留めていきます。
響き渡る職人の掛け声。縄が擦れ合うかすかな音。
頭上に広がる円錐状の美しい縄のラインと、鮮やかな紅葉が重なり合う景色は、雪が積もる前の今しか出会えません。
夜は幻想的な別世界へ。「金沢城・兼六園四季物語 秋の段」

日暮れ後は、夜間無料開放とライトアップを行う「金沢城・兼六園四季物語 秋の段」が楽しめます。黄金色に照らされた雪吊りとモミジが闇夜に浮かび、昼の活気とは異なる幽玄の世界が広がります。
秋と冬が交差する今だけの力強い造形美を、ぜひ、あなた自身の目で確かめてみてください。
DATA
兼六園 雪吊り作業(金沢城・兼六園四季物語~秋の段~)
●作業期間:2026年11月1日(日)〜12月中旬頃まで順次実施
●場所:兼六園
●住所:石川県金沢市兼六町1
●開園時間:10月16日〜2月末日:8:00〜17:00
※ライトアップ時は別途夜間無料開放あり
●入園料:大人(18歳以上)320円、小人(6歳〜18歳未満)100円、65歳以上無料(公的身分証要提示)





































