
つなぐ旅編集部が実際に東日本の市町村を訪れて、「ワクワクする」シーンを体験レポート。今回は福島県白河市の旅の様子をお届けします!


この旅を通じて、私はだるまが大好きになりました。だるまになんてそんなに興味ない? いえいえ。私と一緒に白河市を巡ってみてください。この記事を読み終わる頃には、きっとあなたもお気に入りのだるまを探しに、白河市に行きたくなりますよ!(ラーメン編はこちらから)
「べらぼう」の松平定信らが治めた街

大宮から東北新幹線に乗って約1時間で新白河に到着。だるまと桜咲く小峰城のイラストが描かれた駅名標にほっこり。

駅前には“東北の玄関口”白河関を越えた松尾芭蕉の銅像が佇みます。
白河は、NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」にも登場した松平定信らが治めた白河藩の城下町・宿場町として栄えた街。
まずは「小峰城」に向かいます。戊辰戦争で落城するも、松平定信が残した御櫓絵図をもとに復元された小峰城。2010年に国指定史跡となったそうです。
ここからJRで1駅先の白河駅に行きたいのですが、電車の本数は1時間に1本(7時台は2本)。タイミングが悪かったため、タクシーを使いました。新白河駅から小峰城までは約10分です。

白河駅の前を通って写真を撮りました。「ステンドグラスのある赤瓦の屋根の大正ロマン漂う駅舎」として、東北の駅百選に選定されたと聞いたとおり、すごく素敵な駅舎です。2020年に放送された、ダイハツ・ムーヴキャンバスのテレビCMのロケ地としても有名だそうです。YouTubeで見てみたら、かわいい駅にかわいい車で娘を迎えにくる日常を切り取った素敵なCMでした。
白河駅の目の前にある城山公園に入り、小峰城を目指します。

最大の見どころは、江戸時代から残るという見事な石垣です。東日本大震災では被害を受けたとのことですが、修復工事を経て再現されています。
小峰城へと続く石段を登る際、奥行きと高さがところどころ違うので、何度か転びそうになりました。これは敵が攻め込みにくいように、あえて段差をバラバラに作っているんだとか。なるほど!


小峰城の天守かと思ったのは、三層三階の櫓(やぐら)でした。再建された三重櫓の内部は靴を脱いで無料で見学できます。狭くて急な階段を2回上ると、三重櫓の最上階に到着。


三重櫓の壁には、鉄砲や弓で敵を攻撃するための「狭間(さま)」と呼ばれる、窓のようなものがあります。中から外は見えるけど、外から中は見えない、防御のための構造。写真だと伝わりにくいのですが、のどかな白河の街並みが見えて、ホッとする時間でした。

DATA
白河小峰城跡
住所:福島県白河市郭内1-6
HP:https://shirakawa315.com/kominejyo/
アクセス:JR白河駅から徒歩で約10分
だんごが止まらない…南湖公園で甘味無双
誰もが分け隔てなく楽しめる公園として、松平定信が江戸時代に築造したという「南湖公園」。日本最古の公園の一つとされ、松や桜、楓などが植えられた1周約2キロの湖畔から、天気がよければ那須連峰を望めるそうです。私が行った時間は曇っていて見えず、残念。

DATA
南湖公園
住所:福島県白河市南湖
HP:https://shirakawa315.com/park/
アクセス:JR新白河駅からバスと徒歩で約10分
ここの名物は、一口大のお団子を爪楊枝で食べるスタイルの「南湖だんご」です。だんご店は3軒あって迷いますが、みたらしに特徴があると聞き、「水月」に決定。

こちらの特徴は、麹みそと吉野葛を使用したオリジナルの「みそみたらし」。長い串に刺した普通の団子も売ってますが、やはりここでは“南湖だんご”を食べたい。

「あんこ」「みたらし」「2色」から選べる「折詰団子」は26粒入りの大が800円、18粒入りの小が550円。


あんことみたらしが半々入った2色の「折詰団子」小を買いました。爪楊枝2本を刺して食べるのが南湖だんご流。団子はもっちもち。みそ味のみたらしが濃厚でクセになるおいしさ。あんこも甘すぎず、かなり好みでした。残ったあんこを爪楊枝ですくって食べてしまったほどです。翌日、2箱買いに行ってしまいました。
DATA
水月
住所:福島県白河市五郎窪41
HP:https://x.com/nanko_suigetsu
アクセス:JR新白河駅からバスと徒歩で約20分
お団子を一箱ぺろりと食べてしまったので、腹ごなしに南湖公園を散歩。地元の方もここはよく散歩に訪れるそうです。

歩いていると、だんご店「花月」のソフトクリームの看板が目に入りました。

「南湖だんごソフトクリーム」というメニューがあるらしい。食べたい!

ソフトクリームに南湖だんごとあんこがトッピングされていて、これは合わないわけがない。絶対食べることをおすすめします。
DATA
花月
住所:福島県白河市南湖2
HP:https://www.instagram.com/kagetsu_1623/
アクセス:JR新白河駅からバスと徒歩で約20分
南湖だんごは賞味期限が当日なので、お土産には不向きです。でも心配無用。南湖公園には明治40年創業の老舗和菓子店「大黒屋」さんのショップとカフェがあるんです。

地元の方がよくお土産に使うのは、こちらの「だるま最中」。お椀に入れてお湯を注げばお汁粉にもなるとのこと。一口サイズのミニだるま最中もかわいらしいけど、お汁粉にするなら普通のサイズがいいかな。


お汁粉もおいしかったのですが、そのまま食べたほうが薄皮の最中とあんこ、求肥をしっかりと味わえて、好みでした。最中の皮が薄くてやわらかく、上品です。
DATA
南湖茶寮
住所:福島県白河市五郎窪北43-11
HP:http://www.s-daikokuya.jp/
アクセス:JR新白河駅からバスと徒歩で約20分

大黒屋の向かいには松平定信をまつった南湖神社があります。地元の方が初詣に行くという神社で、この日は観光客でにぎわっていました。
300年の伝統と革新が交差する「だるまランド」
福島県白河市の伝統工芸品に「白河だるま」があります。その白河だるまの絵付け体験ができると聞いて、「だるまランド」に伺いました。新白河駅からタクシーで約9分です。

だるまランド14代目当主の渡辺さんは、「見て・学んで・楽しんで」だるまを好きになってもらいたいという想いから、この施設を立ち上げたそうです。
館内にはNetflixやディズニー、任天堂などとコラボしただるまが展示されています。

ショップにはたくさんの種類のだるまのほか、全国から集めたというだるまグッズも販売しています。インバウンド需要も高く、特に人気はがま口ポーチやオリジナルTシャツとのこと

だるまは生産される地方によって“顔”が違うって知ってました? 白河だるまの特徴は、眉には鶴、ひげは亀、あごひげは松、びんひげは梅、顔の下には竹と、「鶴亀松竹梅」が描かれている縁起の良さにあります。
だるまについて学んだあとは、いよいよだるまの絵付け体験です。

まず、だるまのベースとなる色を、青・白・黄・ピンク・緑・黒の6色から選びます。一番人気は赤ですが、目標達成の白、恋愛成就のピンクなど、願いに応じて色が選ばれるとのこと。胸の部分には「合格」や「健康」など、各自の願いを書くことがおすすめだそうです。マイファーストだるまなので、ベーシックな赤をチョイス。

マジックでヒゲなどの模様を書くのですが、難しい。曲面に描くため、特に中心となる口の位置を決めるのが難しかったです。マジックは筆と違って消すことができないので、プレッシャーがありました。

DATA
だるまランド
住所:福島県白河市横町30
HP:https://darumaland.jp/
アクセス:JR新白河駅から電車と徒歩で約12分
昭和にタイムスリップ、野村屋のアイスキャンデー
白河には子どもだけでなく大人からも人気のアイスキャンデー屋さんがあると聞き、だるまランドから徒歩10分のところにある「野村屋」に行きました。

江戸時代の終わり頃から続くこちらのお店では、昔ながらの製法でシンプルに作るアイスキャンデーが名物です。


大人の一番人気はあずきとミルク。マイナス30度で急速に冷やし固められたアイスキャンデーは、ビックリするほど硬く、噛みしめると素朴で優しい甘さが広がります。他県からクーラーボックスに入れて沢山まとめ買いするお客さんもいるそうです。

あずきキャンデーはあずきの煮汁に砂糖や練乳を混ぜて作るそうです。それにしてもあずきのアイスってほかのアイスと比べて硬い……。

ミルクキャンデーも食べたくて、新聞紙にぐるぐるに包んでもらって20分後ぐらいにホテルで食べたのですが、気持ち柔らかくなっているくらいでした。ミルクのほうはあずきと違ってサクッとした食感でした。どちらもまた食べたい。
DATA
野村屋
住所:福島県白河市中町69
HP:http://www.nomuraya.info/
アクセス:JR新白河駅から電車と徒歩で約8分
行燈が「だるま」のタクシー
電車もバスも1時間に1本という白河で助けられたのはタクシーでした。特にこの「だるまタクシー」、行燈(あんどん)がだるまの形なんです。気づけば、すっかりだるまが好きになっていた旅でした。





































