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半べその吊り橋だけじゃ足りない私に、那須はステンドグラスの教会とニラ蕎麦を出してきた【那須町の旅#1:観光編】

実は私、高所恐怖症なんですよ。

 写真を見ると笑っている(仕事なので)ように見えますが、実はこのときすでに脚がガクブルです。とは言え、この「つつじ吊橋」からの景色はまさに絶景! そして何より、半べそかきながらの吊り橋以外にも、ここ那須には私を惹きつけて止まない素敵なものがいっぱいありました。

那須といえば御用邸をはじめ、自然豊かな避暑地のイメージ。今回は、ここに行けば那須の自然を余すことなく満喫でき、那須が大好きになっちゃうというおすすめルートをお見せします! 気分がアガるとっておきのお土産も教えちゃいますよ!

つなぐ旅編集部が実際に東日本の市町村を訪れて、「ワクワクする」シーンを体験レポート。今回は栃木県那須町の旅の様子をお届けします! (グルメ・温泉編はこちらから)

実は帰りに撮ったので行き先が宇都宮方面に

大宮駅から東北新幹線に乗って45分足らずで那須塩原駅に到着。最初の目的地である「那須ステンドグラス美術館」に行くためのバスの時間まで10分を切ってたので、走って西口へ(バスのダイヤは30分〜1時間なので要注意)。「那須ステンドグラス美術館」へは、路線バスで30分ちょっと揺られ、「守子坂」バス停から徒歩で約16分です。

那須塩原駅西口のバス停

バスに乗っていると途中から急に車窓の両側が緑の景色に変わります。緑のトンネルの中を走っているような感覚で、避暑地に来た感が高まります。

ヨーロッパの古城のような「那須ステンドグラス美術館」

那須ステンドグラス美術館

緑の中に突如現れる、ヨーロッパの古城を思わせる建物が「那須ステンドグラス美術館」です。こちらの美術館は「五感で感じる」「心に響く」がコンセプトで、入館料1600円を払えば、1800年代中心のアンティークステンドグラスがふんだんに飾られた館内を自由に見て回ることができます。中でも圧巻なのは「セント・ラファエル礼拝堂」で、ヨーロッパの教会から移設されたというアンティークステンドグラスが窓一面に展示されていて必見です。

セント・ラファエル礼拝堂

光の加減によって色が変化するステンドグラスは、ずっと眺めていても飽きません。世界史の授業を選択していた人や、キリスト教をかじったことがある人ならなおさらです(私はキリスト教の高校出身)。チーフの原若葉さんによると、「曇りの日のほうが写真に撮ったときにキレイに写る」んだそうです。観光に来て「曇りの日でラッキー!」と思ったのは初めて(笑)。

パイプオルガンを下から見たところ
間近で見たパイプオルガン

セント・ラファエル礼拝堂では、イギリスの教会で実際に使用されていたという770本のパイプを持つアンティークパイプオルガンの演奏を聞くことができます。演奏時間は毎時30分より、各回15分。ずっと聞いていたい、おごそかでありながら優しい音色でした。館長の原さんは元々オルガン奏者で入社したのだそうです。

1700円で「ステンドグラス作り」を体験!

今回楽しみにしていたのは、ストラップが作れる「ステンドグラス体験教室」。受付時間は9:30~15:30で、体験時間は約40〜60分 。料金はデザインによりますが、1700〜2700円。予約はできず、先着順だそうです。

見本からデザインを選びます

10種類近くあるデザインから、40分程度といちばんハードルが低そうな「キューブ型」をしぶしぶ選択。本当は期限定の「ステンドグラスの窓」がよかった……。

作業用の丸テーブルに案内され、まずは3枚のガラスの色を選びます。

この中からガラスを選ぶ

3色を選ぶだけのことが、センスのない私にはなかなかできない。5分以上悩んで赤、ブルー、緑の3枚を選びました。

まずはガラスの側面に「銅テープ」を貼ります。これはハンダ接着の下地になるとのこと。テープの真ん中にガラスを置くのが難しく、けっこう適当になってしまいました。テープを貼り終わったら3つのガラスを並べ、「フラックス」という薬液を筆で塗布し、ハンダごてで3枚のガラスをくっつけます。

フラックスを塗ります
ハンダごてでくっつける

スタッフの方がマンツーマンで教えてくださいましたが、「1秒当てて真上に離す」の動作を繰り返す作業に集中力を要し、火傷するかもとドキドキで、終始涙目でした。子どもの利用も多いと聞きながら「本当に?」と疑惑でいっぱいでした(保護者が代わりにやっていると思いたい)。でも慣れてくるとハンダが溶けるのが気持ちよく感じてきました。

完成したストラップ

完成したストラップ、ちょっといびつなところが愛おしいです。またリベンジしたい。時間に余裕のある方は「ステンドグラス体験教室」、おすすめです。

「オリジナルブックマーカー」(880円)

こちらはショップも充実していて、小物からステンドグラスランプまで売ってます。一番人気は「オリジナルブックマーカー」(880円)とのことで、お土産に購入。素材はステンレスとプラスチックですが、ステンドグラスに見えるのが不思議。

DATA

那須ステンドグラス美術館
住所:栃木県那須郡那須町高久丙1790
HP:https://www.sgm-nasu.com
アクセス:JR那須塩原駅からバスと徒歩で約50分

那須名物「ニラたっぷり蕎麦」を初体験! 果たしてそのお味は?

美術館でたっぷり集中したあとのランチは、グルメの知人に「那須に行くなら絶対ここは行って!」と強くおすすめされた「にら蕎麦」を食べに「そば処れんや」へ。ニラが大好きなのでそうめんに入れたりはするのですが、そばとの組み合わせは初めてです。期待大!

そば処れんや

偶然ですが、「那須ステンドグラス美術館」からタクシーで5分足らずでした。古民家の佇まいにテンションが上がります。

注文したのはもちろん「にら蕎麦 二合盛」(1800円)。一合盛と悩んだのですが、木箱に入っているのは二合盛以上なので、こちらに。

「にら蕎麦 二合盛」(1800円)

色鮮やかなニラが蕎麦を覆ってます! 想像以上のニラ、ニラ、ニラ。蕎麦とニラを一緒にすくい口に入れると「おいしい!」しか言葉が出ません。ニラの風味と蕎麦の香りのマリアージュに箸が止まりません。期待を超える美味しさでした。

同行者は、もう1つの人気メニュー「名物 湯葉蕎麦〜豆乳汁仕立て〜(冷)」(1600円)をオーダー。

「名物 湯葉蕎麦〜豆乳汁仕立て〜(冷)」(1600円)

これがまた絶品! 豆乳ベースのスープが見た目よりしっかりとした味付けでした。湯葉もたっぷりで、大満足。どちらも東京ではありそうでないメニュー。また食べに行きたいです。

DATA

そば処れんや
住所:栃木県那須郡那須町高久乙2733-2
HP:https://ren-ya.rest/
アクセス:JR那須塩原駅からバスと徒歩で約35分

今でも脳裏に焼き付く那須岳の麓で「吊橋」体験

お腹もいっぱいになったので、いよいよ那須高原の自然を満喫するため、バスと徒歩で約30分、タクシーだと10分ほどの場所にある、「つつじ吊橋」に向かいます。橋の長さは290メートル、眼下に那須の山々と渓谷を望む絶景スポットです。

実は私は極度の高所恐怖症。でも絶景は見たい。

つつじ吊橋への道

駐車場から「つつじ吊橋」へ向かう道がまた癒されます。まさに緑の中を歩いて行くのですが、びっくりするくらい大きな虫の声があちこちから聞こえてきます。ここではすれ違う人とは「こんにちはー」と声を掛け合う、山ルールが適用されます。

5分も歩くと「つつじ吊橋」に到着!

つつじ吊橋

こわごわ、渡りました。最初のほうは順調でした。下に見えるのが川ではなく木々なので、それほど高さを感じなかったんです。でも、どんどん進んで行くと、橋がゆらゆら揺れるんです。それが無理で、走って戻りました。向こうまで行けそうに見えたんですけどね(涙)。ちなみに高齢者の方々も見かけたので、普通は大丈夫なんだと思います。

吊橋を渡った向こうには「ヤマツツジの大群落」があるはずだったのですが、渡れなかったので、クルマで行きました(汗)。

ヤマツツジの大群落

取材時(5月末)は残念ながらヤマツツジのシーズンは終わった後でした。でもところどころに残るツツジのオレンジが美しかったので、見れてよかった!

DATA

つつじ吊橋
住所:栃木県那須郡那須町湯本地内
アクセス:JR那須塩原駅から電車とバス、徒歩で約1時間、バスと徒歩で約1時間

2022年に割れてしまった伝説、九尾の狐を封じた「殺生石」の今

那須に来たなら、つつじ吊橋から車で2、3分の場所にある有名スポット「殺生石(せっしょうせき)」は行かねばなりません。

目的地付近に近づくと、車の中にいても硫黄の香りを感じます。そう、那須は温泉の源泉地なんです。

山肌に見える殺生石

「殺生石」とは、九尾の狐が妖女に化けて鳥羽上皇をたぶらかしそうとして陰陽師に見破られ、石に姿を変えたという伝説が残る場所。周辺からは所々湯気が立ち上り、硫黄の香りが漂います。

間近で見る、パックリ割れた殺生石

近くまで行くとビックリ、「殺生石」は2つに割れていて、しめ縄も外れていました。2022年3月に殺生石が割れて、「災厄のサインか」「厄落としになる」とニュースにもなったそうです。「殺生石」までは木道が敷かれているので、歩くのに苦労はしませんでした。硫黄の匂いを楽しみながら神秘的な石を見られる貴重な観光スポットです。

DATA

殺生石
住所:栃木県那須郡那須町湯本182付近
HP:https://www.town.nasu.lg.jp/0224/info-0000000398-1.html
アクセス:JR那須塩原駅からバスとタクシーで約50分

酪農×福祉×観光の複合施設「GOOD NEWS」

那須には若者に人気のおしゃれスポットもあります。4年前にオープンした「GOOD NEWS」です。殺生石からタクシーで15分ほど、那須塩原駅からバスと徒歩で30分程度です。いまや那須を代表するお土産品のお菓子「バターのいとこ」を生み出した会社が運営する複合施設で、、森と共生したショップやカフェが並ぶ「持続可能なまち」が広がっています

GOOD NEWS NEIGHBORS

GOOD NEWSのコンセプトは、「酪農家応援・就労応援・観光体験の3つをつなぐ会社」。生乳からバターになれるのはわずか4パーセント。残りの90パーセント以上は、スキムミルクとしてなかなか有効活用されない現状があります。そのスキムミルクを主役にしたお菓子が、「バターのいとこ」です。

「バターのいとこ」
バターのいとこ定番フレーバー「ミルク」(1080円)

「バターのいとこ」は柔らかいゴーフレットのようなお菓子で、定番のミルクのほか、チョコや塩キャラメル、宇治金時、ホワイトチョコに加え、那須本店限定のバナナなどがありました。私は初めてなので定番の「ミルク」をお土産に買いました。

バターのいとこ定番フレーバー「ミルク」(1080円)

帰宅して開封。ちょっと柔らかかったので、冷やして食べたらそのほうが好みでした。食感はバターサンドとは違って、しっとりとした独特の生地の感触がクセになります。じゃりじゃりとした砂糖、バターの風味をしっかり感じ、ミルクジャムがおいしかった。3枚入りでこの値段?とビビりましたが、自分用の贅沢にアリです。東京でも売っているので買ってしまいそう。

施設内には規格外野菜を使ったスパイスカレーパン屋さん、生クリームからバターを分離した後に残る”バターミルク”を生地に使用するドーナツ屋さん、市場で余ったお花を廃棄せず販売するお花屋さんなど、未活用食材や未出荷品を利用したメニューを提供するショップが入っています。。歩いていると「あ、これも未活用食材か」と気づきます。

緑とお店が共存していて、公園としての機能も持っています

テナントは古い小屋を解体したときに出る廃材で作られているそうです。昭和な感じのガラスが使われていたりして、ところどころ楽しい発見があります。

DATA

GOOD NEWS NEIGHBORS
住所:栃木県那須郡那須町高久乙24-1
HP:https://goodnews-nasu.com/
アクセス: JR那須塩原駅からバスと徒歩で約30分

瀟洒な美術館に古民家蕎麦、吊り橋に伝説の石、そして那須の自然を活用した未来型の商業施設まで、那須の魅力は自然と共にあるのだなと実感できた1日でした。

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