
北海道のおいしいもの、と言ったら、真っ先に思い浮かぶのはやっぱり新鮮な海の幸だと思います。そんなわけで、「私の函館旅行は朝から海鮮!」──って、ちょっとやりすぎでしょうか(笑)。でも、そんな夢を叶えてくれるホテルの朝食が待っていたとしたら、いつまでもベッドに潜っていられないですよね。
もちろん、海鮮だけじゃなく、ほかにもおいしいものが山程ありますし、函館に行ったら戊辰戦争最後の戦い、箱館戦争の舞台となった「五稜郭」を見みにずは帰れません。函館の旅は、グルメも観光スポット巡りも、楽しい旅程が満載です!


つなぐ旅編集部が実際に東日本の市町村を訪れて、「ワクワクする」シーンを体験レポート。今回は北海道函館市の旅の様子をお届けします!(ベイエリア編はこちらから)
回転寿司スタイルに大興奮!朝食バイキング

アクセス重視なので、駅前のホテルが好きです。食いしん坊なので、朝食も楽しみたい。今回宿泊したJRイン函館は、函館駅隣接という立地に加え、朝食バイキングの目玉として、「函館まるかつ水産」が提供する “回転寿司スタイル”のお寿司を提供しているという、私の理想を絵に描いたようなホテルです。


シメサバ、北海たこ、サーモン、ズワイガニ、真いか、まぐろ赤身、赤えび、全部おいしかった! そして1人1つ提供される「いくら」がまた絶品でした。こちらのいくらは「鮭のいくら」にこだわっているそうです。都内の回転寿司で見かけるいくらが実は鱒(マス)の卵ということも珍しくないそうで、マスの卵は「粒が一回り小さく、食感も違う」そうです。

実はパンまでたいらげてしまい、朝からお腹がパンパンだったのでした。

隣のテーブルのご夫婦がパンを何個も食べていて、海鮮じゃなくてパン?と不思議に思ったのですが、パンコーナーを見て納得。惣菜パンから甘い系まで20種類以上あって、どれもおいしそうなのです。しかも半分にカットしてあるのでいろんな種類をたくさん食べられるのです。
ところで、JRイン函館には気動車「キハ40形」と、寝台特急「北斗星」をテーマにした客室があります。2部屋とも今回特別に見せてもらいました。「北斗星コレクションルーム」には実際に使用されていたソファベッドやチェアで寝台個室を再現。「キハ40トレインルーム」には本物の運転席が置いてありました。

なかなかシュールな光景でしたが、子どもも大人も喜ぶだろうな。
DATA
JRイン函館
住所:北海道函館市若松町12-14
HP:https://www.jr-inn.jp/hakodate/
アクセス:JR函館駅隣接
五稜郭タワーから星形の五稜郭を見下ろす
ホテルをチェックアウトしてスーツケースを預けた後は、函館駅前からバスで約15分、「五稜郭タワー前」で下りると目の前に写真で何度も見た「五稜郭タワー」が! みんな上を見ながら写真を撮っています。もちろん私も負けじと。


オフィスビルのようなエントランスを入ってチケット(1200円)を買って、エレベーターで展望2階まで上ります。


写真で何度も見た星形の五稜郭が下に見えて感動。本当に星形なのね。下りたらあそこ行くよー。ワクワク。

エレベーターを下りると目の前においしそうなジェラート屋さんが。暑い日だったので、フラフラと吸い寄せられてしまいました。



とうもろこしのアイスってなんでこんなにおいしいんでしょうね。ペロリでした。ジェラートで英気を養ったあとは、徒歩2、3分の五稜郭公園へ。
DATA
五稜郭タワー
住所:北海道函館市五稜郭町43-9
HP:https://www.goryokaku-tower.co.jp/
アクセス:JR函館駅よりバスと徒歩で約20分


五稜郭公園の見どころは、2010(平成22)年に復元された箱館奉行所です。もともとの奉行所は、幕末に外国船からの砲撃が届かない内陸部に、星形の堀と土塁を巡らせた五稜郭とともに建設されたもの。しかし完成からわずか4年後には江戸幕府が崩壊し、さらに旧幕府脱走軍が五稜郭を占拠した箱館戦争では、新政府軍の艦砲射撃を受けて建物は大きな被害を受け、1871(明治4)年に解体されてしまいました。
現在の奉行所は、発掘調査で見つかった礎石や、古写真をもとに約4年をかけて忠実に復元されたものだそうです。


この五稜郭は、新選組副長・土方歳三が最期を迎えた地としても知られています。旧幕府脱走軍とともに転戦してきた土方は、五稜郭を拠点に新政府軍と戦いましたが、1869(明治2)年5月、函館市内の一本木関門付近で銃弾に倒れ、その生涯を閉じました。幕末史にじっくり思いを馳せる時間としてもおすすめのスポットです。
DATA
箱館奉行所(五稜郭公園内)
住所:北海道函館市五稜郭町44-3
HP:https://hakodate-bugyosho.jp/
アクセス:JR函館駅よりバスと徒歩で約25分
豚肉なのに「やきとり弁当」! ハセガワストアの名物弁当
五稜郭公園から徒歩5分くらいの場所に、行ってみたいと思っていたコンビニ「ハセガワストア」がありました。地元で愛されているという「やきとり弁当」をどうしても食べたかったんです。


やきとりといっても鶏ではなく、豚です。北海道の道南エリアでは、「やきとり」というと一般的に豚肉のことを指すのだそうです。注文を受けてから目の前で豚串を焼き上げてくれるそうなんです。
ここ五稜郭店にはイートインスペースもあるのでラッキーでした。
味はたれ、塩、塩だれ、うま辛、みそだれの5種類から選びます。取材時は8月31日までの期間限定でたれ、塩、うま辛の3種類が一度に楽しめる「やきとり弁当トリオ」があったので、こちらに。

塩を一口食べて、うん、うまい! これはビールが欲しい!と、慌てて買いに行ったんです。だってここコンビニだもん。そしたらカウンターのお姉さんに「店内ではお酒飲めないんです」と申し訳なさそうに言われて、恥ずかしかった(まっ昼間)。はい、大人しくお茶と一緒に食べました。たれがご飯に染みておいしかった。完食でした。
DATA
ハセガワストア五稜郭店
住所:北海道函館市五稜郭町4-14
HP:https://www.hasesuto.co.jp/
アクセス:JR函館駅よりバスと徒歩で約20分
「塩辛バル」で木樽発酵の塩辛を食べ比べ
函館は「イカの街」とも呼ばれるほど、イカ漁と加工が盛んな土地。函館駅前から市電で約15分の「函館どつく前」で降りて徒歩約5分、まさに漁港のあたりに小田島水産食品の工場と直売所、飲食ができる「塩辛バル」があるんです。
タクシーの運転手さんに教えてもらったのですが、「どつく」は造船所の「ドック」に由来し、「ドック」と発音します。なぜ急に大阪弁が出てくるのかと思ってた(汗)。


11種類ものイカ塩辛食べ比べセットが用意されていて、想像していた“昔ながらの塩辛屋さん”のイメージとはまるで違う、開放的な空間に驚きました。ビールも日本酒も飲めますよ。ビールはサッポロクラシックとソラチの2種類で迷ったのですが、飲んだことなかったソラチにしました。

ご飯と味噌汁がつかない食べ比べセット(800円)もありますが、塩辛ってご飯欲しくなっちゃう。説明の紙がついていて、それを見ながらチビチビ食べます。
まず定番の「木樽仕込」から始め、糀入り、イカの肝の量が2倍、新潟の唐辛子ペースト「かんずり」や福井の柚子唐辛子の薬味「山うに」を使ったものなど、バリエーションも豊か。なかには塩分11%という昔ながらの製法で仕込んだものもあり、「発酵が進んでいるからしょっぱいけれど、旨みも強い」のだと、社長の小田島隆さんに教えてもらいました。
スルメイカより高級なヤリイカを使った塩辛もあり、食べ比べると味の違いが分かります。ビールとご飯が進んであっというまに完食でした。
食べ比べの後は工場見学もしちゃいました。
杉樽でじっくり発酵させる昔ながらの製法を守る生産者は、今では市内でも数少ないのだそう。イカの肝臓に含まれる酵素で身のタンパク質を分解し、さらに乳酸菌や酵母などの微細な「発酵菌」が働くことで独特の旨みとコクが生まれます。杉樽に住み着いた発酵菌も発酵を手助けしてくれるとのこと。プラスチックの樽で作る塩辛は発酵が進まないので、味付けを加えた商品が多いんだとか。
塩辛が発酵食品だということ、知りませんでした。ますます好きになちゃった。





DATA
小田島水産食品 工場直売所・塩辛バル
住所:北海道函館市弁天町20-7
HP:https://www.instagram.com/odajimasuisan_hakodate/
アクセス:JR函館駅よりバスと徒歩で約20分、市電と徒歩で約30分、タクシーで約10分
函館の名物駅弁「鰊みがき弁当」
後ろ髪引かれる思いで東京に帰ります。函館には「鰊(ニシン)みがき弁当」という駅弁があるそうな。これはぜひ新幹線の中で食べたい。JR函館駅の売店に立ち寄ると、ありました。

帰りも「はこだてライナー」で新函館北斗駅に向かいます。

北海道新幹線に乗り、青函トンネルを抜けたあたりでお腹が空いてきたので、「鰊みがき弁当」を開封。ニシンの甘露煮と数の子がご飯の上に載った、函館ならではの海の幸を感じる駅弁。いまさら気づいたのですが、ニシンと数の子って親子なんですね。

新幹線一本で行き来できる手軽さと、歩けば歩くほど、食べれば食べるほど発見のある奥深さ。函館は、何度でも通いたくなる街でした。





































